回答期間は、アンケートの送信先となる学生(受信者)のグループとアンケートのデータを収集できる時間枠の組み合わせを表します。アンケートの受信者は、コースの登録状況、Blackboardシステム内でのロール、またはEメールアドレスに基づいて選択できます。

選択した受信者のタイプによって、実行可能なレポートのタイプが決まります。コースに登録されている受信者、またはBlackboardにロールを持つ受信者は、多くの場合、他の人口統計上の情報がシステムに保存されています。この情報は、人口統計に基づいて回答を分析するためにレポートで使用できます。Eメールアドレスのリストからアップロードされた受信者は、人口統計的な比較には利用できません。

回答期間は、匿名のアンケート回答を収集するようにデフォルトで設定されます。

異なる時期に異なる学生のグループにアンケートを送信するには、1つのアンケートに対して複数の回答期間を作成するのが最も効率的です。アンケート結果を分析するときは、異なる回答期間の結果を比較します。

  • 秋季および春季の回答期間を使用して学部生のコース評価を作成します。アンケートに回答する学生とアンケートのデータを収集できる時間枠は異なりますが、問題は同じです。異なる学期に登録した学生の結果を、学生のコースや学生が所属する学科など、異なる基準に基づいて分析できます。

    1人の学生が、アンケートの対象となっているコースに2つ以上登録している場合、その学生はコースごとに通知を受け取ります。また、それぞれのコースについて個別にアンケートに回答する必要があります。個々の回答は、その回答が適用されるコースに関連付けられます。

  • 全卒業生に対する卒業後のアンケートを作成し、それをEメールで配信します。複数のEメールリストを使用して、卒業年ごとに回答期間を作成します。結果を、卒業年に基づいて問題ごとに分析できます。

回答期間の作成

  1. 既存の企業のアンケートのメニューを開きます。
  2. [回答期間]を選択します。
  3. [回答期間]ページで、[回答期間の作成]を選択します。
  4. [詳細な概要]タブに情報を入力します。
  5. アンケートの回答は、匿名の回答を収集するように自動的にデフォルト設定されます。[匿名の回答を受け付ける]チェックボックスがオンになっている場合、すべての受信者からの回答は匿名になります。デフォルトを変更する場合、[匿名の回答を受け付ける]チェックボックスをオフにします。
    レポートで統計を使用してアンケート回答を比較する場合は、アンケートの回答を匿名に設定することはできません。[匿名の回答を受け付ける]チェックボックスをオフにします。
  6. [保存して続行]を選択し、[受信者の選択]タブ、[通知]タブ、および[スケジュール]タブに進みます。各タブについては、以下で説明します。
  7. 回答期間のパラメータ設定が完了したら、[保存して終了]を選択します。

回答期間に戻ってさらに編集することができます。[回答期間]ページに移動し、既存の回答期間のメニューを開いて、[回答期間の編集]を選択します。


受信者の選択

[受信者の選択]タブでは、アンケートの受信者を場所別、ロール別、またはEメールアドレスのアップロードによって選択します。回答期間には、受信者の登録、ロール、Eメールアドレスに基づいて受信者のセットを1つだけ設定できます。1つの応答期間で、アップロードされたEメールアドレスのリストとコースに登録されている学生のセットを組み合わせることはできません。代わりに、同じアンケートを使用して2つの回答期間を作成し、1つをEメールアドレス用、もう1つを登録済みユーザ用にすることができます。

場所別

場所は、コースおよびコミュニティの登録情報を表します。コース、コミュニティ、またはその両方に登録しているすべてのユーザにアンケートを送信できます。受信者のプールを絞り込むには、特定のコースロールのみ、1つの学期内のコースのみ、および教育機関にCommunity Engagementがライセンス付与されている場合は部署またはビジネスユニット内のコースのみを含めるようにします。

このオプションを使用すると、[スケジュール]タブからアンケートの結果を教員にリリースできます。

この例では、2012年春季の生物学科のコースに登録している学生にコース評価を送信する方法を示します。ここでは、教育機関に場所が作成され、学期が追加されているとします。

  1. [場所の選択]タブで、[場所に送信]を選択します。
  2. [場所の検索]を選択し、生物学科を検索します。
  3. [期間の検索]を選択し、2012年春季を選択します。
  4. [コースロール]で[学生]を選択します。
  5. [計算]または更新アイコンを選択して、おおよその受信者数を確認します。
  6. [保存して終了]を選択します。

ユーザ別

ユーザの教育機関ロールに基づいて、すべてのユーザにアンケートを送信できます。教育機関にCommunity Engagementがライセンス付与されており、場所を作成している場合、特定の教育機関ロールのみを指定するか、または部門またはビジネスユニットなどの場所内の教育機関ロールを指定することで受信者の範囲を限定することができます。

この方法を使用して受信者を選択すると、レポートへのアクセスをアンケートの作成者と管理者に制限できます。アンケートの結果を教師にもリリースする必要がある場合は、[場所]オプションを使用して受信者を選択します。レポートはいつでも保存して手作業で配布できます。

この例では、教養学部の教職員およびスタッフに従業員満足度アンケートを送信する方法を示します。

  1. [ユーザの選択]タブで、[ユーザに送信(場所別)]を選択します。
  2. [場所の検索]を選択し、教養学部を検索します。
  3. [利用可能なロール]から[教職員]と[スタッフ]を選択し、矢印を選択して[選択したロール]に移動します。
  4. [計算]または更新アイコンを選択して、おおよその受信者数を確認します。
  1. [保存して終了]を選択します。

Eメールアドレスのアップロード別

Eメールアドレスは、テキストファイルでシステムにアップロードされます。教育機関にContent Managementのライセンスが付与されている場合、自分のコンピュータまたはコンテンツ管理からファイルをアップロードできます。Eメールアドレスはそれぞれ、テキストファイルの別々の行に置かれている必要があります。


受信者へのアンケートの利用可否設定の通知

[通知]タブでは、受信者への通知方法を選択し、受信者が受信するメッセージを編集します。受信者には、コース通知、My Blackboard通知、またはEメールによって、利用可能なアンケートが通知されます。利用可能な通知方法は、選択した受信者のタイプによって異なります。たとえば、アップロードしたEメールリストから選択した受信者はコース通知やMy Blackboard通知を受信しません。

  • コース通知は、選択したユーザに対して、アンケートの送信先として選択されたコース内のあらゆるページの上部に表示されます。コース通知が表示されるのは、コースに登録し、その登録と自分のコースロールに応じて、アンケートを受信するよう選択されたユーザだけです。
    コース通知は、教育機関でのロールやアップロードされたEメールリストに基づいてユーザに送信されるアンケートには使用できません。
  • My Blackboardは、通知、連絡事項、および参加に関するその他の種類の情報を一元的に受信できる場所です。ユーザは、システム内でロールを割り当てられたときに、My Blackboardでアンケートの通知を受信します。
    My Blackboard通知は、アップロードされたEメールリストから選択された受信者には使用できません。
  • 電子メール通知は、すべてのタイプのアンケート受信者に使用できます。Eメールは、コース通知やMy Blackboardが使用可能な場合の追加的な通知方法として選択できます。これは、アップロードされたEメールに使用できる唯一の通知方法です。
    Eメール通知を選択したときは、[送信者]ボックスに有効なEメールアドレスを入力する必要があります。配信できないEメールは、このEメールアドレスに戻ってきます。大規模なEメールリストにアンケートを送信する場合は、大量のEメールを受信できる代替のEメールアカウントを自分用に設定することを検討してください。
    [Cc]ボックスには、Eメールアドレス (自分自身のものを含む) を含めることができます。これはオプションです。

アンケート通知の編集

応答がタイムリーに行われるように、テキストエディタを使用して、受信者が受け取る通知および送信メッセージをパーソナライズします。通知メッセージに画像、リンク、またはメディアを追加することはできません。テキストエディタには、アンケート名、教育機関名、アンケートの終了日などのテキストを自動的に入力するための変数が含まれています。

通知メッセージには、件名とメッセージ本文が含まれています。どちらのフィールドも必須であり、編集可能です。どちらのフィールドでも変数を使用できます。通知メッセージを編集するには、以下の手順に従います。

  1. [応答期間の編集]ページで、[通知]タブにアクセスします。
  2. [通知方法]で、[編集]を選択してテキストエディタを開きます。件名を入力します。
  3. [変数の挿入]アイコンを選択して、メッセージに含める変数を選択します。変数は、特定のユーザ宛ての通知またはメッセージに動的にテキストを挿入します。例 : コース名変数を選択した場合、関連付けられているコースの名前が通知またはメッセージの中で表示されます。
  4. [メッセージ]に内容を入力します。
  5. [変数の挿入]アイコンを選択して、メッセージに含める変数を選択します。
  6. アンケートのテキストリンクを編集します。
  7. メッセージが受信者に対してどのように表示されるかを確認するには、[プレビュー]を選択します。


変数を手動で追加する

変数を手動で追加することも可能です。このテキストを使用して、必要なすべての変数を挿入してください。

教育機関名の変数 :[__SYSTEM.REGISTER_NAME__]
アンケート名の変数 :[__INSTRUMENT.NAME__]
回答期間名の変数 :[__DEPLOYMENT.NAME__]
回答期間の終了日の変数 :[__DEPLOYMENT.ENDDATE__]
コース名の変数 :[__RESPONSE.COURSENAME__]
コース/コミュニティロールの変数 :[__RESPONSE.COURSEORGROLE__]
教員名の変数 :[__RESPONSE.INSTRUCTORNAMES__]


自動システム応答の編集

自動システム応答メッセージは、アンケートの受信者が何らかのアクションを実行した後で、その受信者に送信されます。自動システム応答にはメッセージ本文だけが含まれています。アンケートが送信されると、受信者は送信メッセージを受信します。受信者がアンケートを複数回送信しようとすると、その受信者は重複送信メッセージを受信します。受信者が応答期間が終了したアンケートに回答しようとすると、その受信者は使用不可のメッセージを受信します。

  1. [応答期間の編集]ページで、[通知]タブにアクセスします。
  2. [自動システム応答]で、[編集]を選択してメッセージ用のテキストエディタを開きます。
  3. 件名を入力します。
  4. [変数の挿入]アイコンを選択して、メッセージに含める変数を選択します。
  5. [送信メッセージ]を編集します。
  6. [変数の挿入]アイコンを選択して、メッセージに含める変数を選択します。
  7. メッセージが受信者に対してどのように表示されるかを確認するには、[プレビュー]を選択します。

アンケート配信のスケジュールとリマインダの設定

[スケジュール]タブでは、エンタープライズ・アンケートを直ちに送信または終了したり、将来の日時で配信または終了をスケジュールしたりできます。

  1. [応答期間の編集]ページで、[スケジュール]タブにアクセスします。
  2. アンケートを送信および終了する日時を選択します。
  3. アンケートに応答していない受信者にEメールリマインダを送信するには、[リマインダの追加]を選択します。
  4. 時間間隔を選択するか、最初のリマインダを送信する日付を選択します。
  5. 最初のリマインダの日付に基づいて、異なる間隔でリマインダを繰り返します。
  6. 件名を入力します。
  7. [メッセージ]に内容を入力します。
  8. アンケートのリンクテキストを編集します。
  9. [保存]を選択します。