Blackboard Learnの統合
SafeAssignの動作
SafeAssignは、提出された論文と教材の間で完全な一致やあいまいな一致を検出できる、独自のテキスト一致アルゴリズムをベースとしています。この独自のアルゴリズムによって、提出されたテキストが分析され、複数のデータソースに対して検索されるように、単語や用語が最適化されます。各サービスから返された結果は、検索サービスから返された加重とSafeAssignアルゴリズムによる相対加重の両方に基づいて処理され、独自性レポートで返される結果セットが決定されます。
SafeAssignに対する学生の提出物は、次のような複数のソースと照らし合わせて比較されます。
- 教育機関の文書アーカイブ : それぞれの教育機関のユーザによってSafeAssignに提出されたすべての資料が含まれています。
- Global Reference Database : 複数の教育機関にまたがる盗作を防止するために、Blackboardのクライアント教育機関の学生によって自発的に提供された5,900 万を超えるペーパーが含まれています。
- ProQuest ABI/Informジャーナルデータベース : 1970年代から現在にいたるまでの、3,000を超える出版物、500 万の文書、200を超える話題のカテゴリに加え、広告から女性学に至るまでのトピックを網羅しています。
- インターネット : SafeAssignは、内部検索サービスを使用して、一致するテキストを見つけるためにインターネットを幅広く検索します。
Global Reference Database
SafeAssign Global Reference Databaseは、盗作を防止するために学生から自発的に提出されたペーパーのコピーを格納する独立データベースです。このデータベースは、各教育機関がすべてのペーパーを保存している内部データベースとは別に存在します。学生は、Global Reference Databaseに提出しないで、自分のペーパーをチェックするというオプションも自由に選択できます。学生は、必ずしもこのデータベースにペーパーを提出する必要はありません。学生はペーパーをデータベースに自発的に送信し、将来的にペーパーを削除しないことに同意します。Blackboardは、送信されたペーパーの所有権を主張しません。
Global Reference Databaseへの接続
Global Reference Databaseでは、教育機関は独自のデータリポジトリやその他多くのデータリポジトリを検索できます。デフォルトでは、データベースへのアクセス機能は有効になっています。Global Reference Databaseに接続するには、Blackboardアプリケーションサーバで以下のホストとポートへのアクセスが許可されていることを確認してください。
これらのポートは、送信HTTPトラフィック専用です。
Blackboard Learn
URL : safeassign.blackboard.com
IP アドレス : 34.202.93.213 および34.231.5.82
ポート : 80、443
IPアドレス34.202.93.213および34.231.5.82からのSYNC以外のフラグが設定された接続をすべてのポート上で許可することにより、Learnについて確立されたすべての接続で受信トラフィックを許可します。SafeAssignは、このIPから使用しているBlackboardシステムにWebサービス呼び出しを実行します。
内部検索エンジン
SafeAssignで使用されるインターネット検索インデックスは、SafeAssignによって実行される大規模な検索クエリで信頼性、パフォーマンス、効率性が得られるように設計されています。これらの検索インデックスは、コンシューマ用のインターネット検索サービスで使用される検索インデックスと同じ頻度では更新できません。通常これらのインデックスは、更新から1~3日間は最新であることが期待できます。これら検索インデックスの特性とSafeAssignアルゴリズムによって適用される加重の組み合わせが原因で、個々の文または語句について、SafeAssign独自性レポートで返される結果とコンシューマ用のインターネット検索サービスで返される結果が一致しない場合があります。
以前、Blackboard SafeAssignはYahoo! BOSSサービスにより広範囲のインターネットから結果を提供していました。Yahoo! BOSSサービスの利用を2016年3月31日をもって取りやめたため、BlackboardはSafeAssignにインターネット結果を提供するための内部検索サービスを開発しました。SafeAssign基幹サービスで変更が実施され、すべてのクライアントに適用済みのため、お客様がSafeAssign内部検索サービスを有効にするための特別な操作は必要ありません。
内部検索サービスは最新の検索クロールおよびインデックス技術を取り入れて構築されており、Blackboardはサードパーティツールへの依存や露出を大幅に減らしています。検索サービスは内部で処理されるので、Blackboardは、時間が経つにつれて検索結果を改善、緻密にすることができ、さらにSafeAssign製品全体の品質およびパフォーマンスを改善できます。さらに、あらゆるクライアントデータをBlackboardパートナーと共有することによる潜在的な懸念は、インターネットからの検索結果を提供するこの新しいアプローチで確実に軽減されます。
インターネットは絶え間なく変化する特性ゆえ、SafeAssign内部検索サービスには特定のWebページあるいはWebサイトが含まれない場合があります。その結果、SafeAssign独自性レポートには、学生の作業に対して潜在的に一致するテキストを提供しない場合があります。このような状況が発生する場合は、BlackboardはソースのWebコンテンツを調査し、今後に向けてSafeAssign内部検索サービスにコンテンツを追加する場合もあります。
SafeAssign内部検索サービスを開発することによって、BlackboardのSafeAssign製品の機能と、Blackboard Learnのお客様のSafeAssignサービスに対するサポートがさらに充実することになります。Blackboardは今後もいつもどおりSafeAssignの監視を続けて改善を見極めつつ、検索結果やSafeAssign全体のパフォーマンスに関してお客様からのフィードバックを促します。
注意すべき点としては、個々の文または語句について、SafeAssign独自性レポートで返される結果とコンシューマ用のインターネット検索サービス (GoogleやBingなど) で返される結果が一致しない場合があります。SafeAssignサービスの結果は、あくまで教師やインストラクタの裁量において使用される手段です。SafeAssignによって検索された学術的な課題およびリソース数のサイズや範囲は、結果を保証するものではなく、また盗作の有無を示すのものでもありません。潜在的な剽窃・盗作の評価は教員の手にゆだねるべきであり、SafeAssignの結果は、その他のリソースや良識ある判断を下す状況で常に考慮する必要があります。
SafeAssign独自性レポート
論文課題の提出が処理されると、SafeAssignは論文のテキストが既存のソースと一致するパーセンテージを詳述したレポートを生成します。このレポートでは、送信済みペーパーの各セクションと一致すると疑われるソースが示されます。教員は、レポートから一致するソースを削除して再度処理することができます。これは、ペーパーが同じ学生によって以前に提出された作業の続きである場合に役立ちます。
Ultraコースビューでは、SafeAssignは、自由形式のテキストでの回答や添付ファイルなど、提出物のそれぞれの部分に対して独自性レポートを生成します。
SafeAssignの言語サポート
SafeAssignが公式にサポートしているのは英語のみですが、他の言語での使用を妨げる技術的な制限はありません。他言語での結果は異なる場合があり、保証されません。Blackboardは盗作検知サービスのTurnItInと提携しています。TurnItInはBlackboard Learnと統合されており、世界各国の顧客や英語以外の言語サポートを必要とする誰もが利用できます。詳細については、www.turnItIn.comを参照してください。
SafeAssignの構成および登録
- 管理パネルに移動し、[Building Blocks]を選択します。[インストールされているツール]を選択します。
- SafeAssign Building Blockを探します。メニューから[設定]を選択します。設定ページで[SafeAssign設定]を選択します。
- 以下の情報を入力します。
- 教育機関名
- ローカルサーバのURL : ローカルサーバのURLは、登録システムを検証して、中央サービスデータベースへのなりすましやハッキングを防止します。
- SafeAssign管理者の連絡先の氏名 (名)
- SafeAssign管理者の連絡先の氏名 (姓)
- SafeAssign管理者の連絡先Eメールアドレス
- SafeAssign管理者の連絡先の役職
- タイムゾーンを選択します。これにより、SafeAssign Building Blockで表示される時間とBlackboard Learnサーバで表示される時間が一致します。
- 提出されたペーパーが一覧表示された表で教員が学籍番号を閲覧できるようにするには、[学籍番号を表示]を選択します。このオプションを選択しない場合、教員は学生の名前のみ閲覧できます。
- [コミュニティでのSafeAssignmentsを許可する]を選択して、コミュニティが課題にSafeAssignを使用するのを許可します。
- SafeAssignを使用するすべての課題で表示される[教育機関の公開方針]のテキストを入力します。メッセージは、作業が盗作チェックされていることを学生に警告します。警告を提示しない場合は、テキストボックスを空白にしてください。
- SafeAssignで課題をGlobal Reference Databaseに送信し、他の教育機関から送信されたペーパーを分析できるようにするには、[Global Reference Databaseアクティビティ]を選択します。選択しない場合、このアクセスは制限されます。
- [同意する]を選択して、SafeAssignライセンス契約に同意します。
- [送信]を選択します。
- 再び[設定]ページを開きます。正常に接続すると、[接続ステータス : 確立]というメッセージがページ上部に表示されます。
SafeAssignへの接続が正常に行われると、接続確認の受信通知で参加コードが提供されます。この参加コードは、あなたの教育機関および関連する提出データを識別するために使用されます。また、トラブルシューティング時やサーバの移行時にも役立ちます。
Blackboard LearnでSafeAssignを有効化
- 管理パネルに移動し、[Building Blocks]を選択します。[インストールされているツール]を選択します。
- SafeAssign Building Blockを探します。
- メニューから[利用可能に設定]を選択します。
SafeAssignをコースに追加
- [管理パネル]の[コース]で、[コース設定]を選択します。
- [コースツール]を選択します。
- リストからSafeAssignを見つけて、[オン]を選択します。ゲストまたはオブザーバーはSafeAssignを使用できないことに注意してください。
- [送信]を選択します。