SCORMエンジンBuilding Blockは、共有可能コンテンツオブジェクト(SCO)パッケージを管理し、再生します。これらのパッケージは多くの場合、教科書の発行会社のような民間企業、または教育設計者が作成します。
教員は、他のコンテンツを追加するのと同じ方法で、SCOを自分のコースにインポートします。教員は成績管理項目を追加することを選択することも、その他の標準コンテンツ項目オプションから選択することもできます。採点対象に設定されたコンテンツに対してユーザが対話すると、その答案が成績管理に表示されます。さらに、採点する教員の参考として、表示時間の合計や完了ステータスなどのその他のデータも記録されます。
ユーザから見ると、さまざまなタイプのコンテンツ項目が他のコースコンテンツとシームレスに表示されます。また、学習モジュールにさまざまなタイプのコンテンツ項目を追加することもできます。
SCORMエンジンについて
SCORMエンジンのBuilding Blocksは、Blackboard Learnにバンドルされていますが、管理者が利用可能になるように設定する必要があります。SCORMエンジンのBuilding BlockはSCORMコンテンツをサポートします。
SCORMエンジンのBuilding Blockは、Blackboard Learn - Basic Editionでは動作しません。Open Standards Content Player (JavaベースのSCORMプレーヤー) は2015年4月に廃止されました。このBuilding BlockはBlackboard Learnにまだバンドルされており、古いコンテンツは今でも再生できますが推奨しません。
SCORMコンテンツ
SCORMエンジンBuilding Blockは、SCORM 1.2標準およびSCORM 2004(第4版)標準に準拠するコンテンツをサポートします。プレーヤーは必要に応じてタイプごとに自動的に処理するため、教員はコンテンツの互換性を判断する必要はありません。
SCORMコンテンツに関する考慮事項
SCORMエンジンのBuildingy Blockの場合、コンテンツはSCORM 1.2またはSCORM 2004 (第4版まで) のどちらに準拠していても構いません。Building Blockが自動的に調整します。
表示するコンテンツのタイプは主に、教員とコース作成者が標準ベースのコンテンツに使用する用語に基づいて決定します。たとえば、教育機関のユーザが一般的にNLNコンテンツよりSCORMコンテンツについて知識がある場合、それに対応するコンテンツタイプをオンにして、他のコンテンツタイプをオフにすることができます。
Q2 2019リリース以降、SCORMパッケージの一部としてアップロードされるファイルは、ローカル/共有ファイルシステムではなくコンテンツ管理フォルダ (/internal/courses/<courseID>/content/<contentID>) に保存されるようになりました。
SCORMエンジンのBuilding Blockを利用可能に設定する
- 管理パネルの[統合]で、[Building Blocks]を選択します。
- [インストールされているツール]を選択します。
- リストでSCORMエンジンのBuilding Blockを指定します。メニューから[利用可能に設定]を選択します。Building Blocksが初めて利用可能になると、Building Blocksで必要なアクセス権のリストが表示されます。これは、Blackboard Learnを危険なコンテンツから守るためのセキュリティ機能です。
- [承認]を選択して、このBuilding Blockを利用可能にし、表示されたアクセス権を許可します。
SCORMエンジンツールを管理するには、[管理パネル]で、[ツールおよびユーティリティ]の[ツール]に移動します。
詳細設定
SCORMエンジンコンテンツプレーヤーは多数の機能を装備しており、その中の詳細オプションの設定は、教員がSCORMエンジンBuilding Blockを使用する既存のSCORMパッケージを編集する際にいつでもアクセスできます。教員がSCORMプレーヤーの動作を編集するオプションを[はい]に設定しない限り、詳細オプションは通常、コンテンツパッケージ (SCORM) の編集ページで非表示になっています。ただし、有効にしたSCORMエンジンの[詳細オプション]は、2列または3列で表示されます。ユーザは、左の列で高度なオプションコントロールのカテゴリを選択することができ、一方、右の列は選択されたカテゴリに関連する選択と設定をリストします。
設定には次のカテゴリがあります。
- ナビゲーションコントロール
- 動作の起動
- 基本的なシーケンシング
- 基本的なロールアップ
- 互換性設定
- コミュニケーション設定
- デバッグオプション
- 履歴オプション
- その他の行動のオプション
SCORMエンジンBuilding Blockに慣れていない教員が、Blackboard管理者に詳細オプションを使用するための情報とガイダンスを問い合わせることがあります。ほとんどの場合、コースコンテンツの作成と管理を行う教員がプレーヤーの詳細オプションの初期設定を変更する必要はありません。詳細オプションは主に、技術面での経験と知識を持つコースコンテンツ開発者向けであり、ほとんどのコンテンツパッケージでは不要です。
設定カテゴリのうち、[ナビゲーションコントロール]と[起動時の動作]の2つは、SCORMコンテンツプレーヤーの動作、利用可能な機能、および同プレーヤー自体の機能を制御できるので、SCORMの基礎レベルの経験を持つ教員に役立つことがあります。
設定が役立つ別の例として、以前古いSCORMプレーヤーを使用していたコンテンツパッケージを、SCORMエンジンを使用する目的で再アップロードしたときに、エラーが発生したり、コンテンツが動作しない場合があります。この場合、ログ情報を記録する[デバッガオプション]を有効にすると、問題の診断とトラブルシューティングに役立ち、対処に関するヒントが得られることがあります。また、履歴オプションからも有効な情報が得られます。