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教育機関では、成績の処理、集計、および成績証明書やその他の記録システムへの記録に関して、独自の計画的なポリシーを設けています。Blackboard Learnはこの処理において重要な役割を担います。成績基準の適用や最終成績の記録のために、教員はBlackboard Learnを使用して日々のアセスメントアクティビティにおける成績の採点や計算を行っています。成績の記録については、特に端数処理のルールや適用する評価尺度のルール、評価尺度の区切り点における処理のルールにおいて様々なポリシーがあります。
管理者や 教職員は、様々なルールや計算方法を適用した場合に成績表に与える影響を理解しておくことが重要です。そうすることで、教育機関のポリシーに準拠できるようになります。学生にとって、得点、評価尺度、成績が明確であることはとても重要です。
そのため、Blackboard Learnでは数値による一貫した処理方法を適用し、計算の透明性を確保しながら、さまざまな方針やプラクティスに対処しています。
使用例
教育機関によっては、特に適用された評価尺度の開始点と終了点について、丸めの方針を持たない場合があります。
例:“B+”の評価尺度が87.125%以上である場合、学生が“B+”を獲得するためには、得点が87.1249%ではなく 87.1250%である必要があります。
“A”の評価尺度が90%以上の場合、多くの教育機関の方針では90.00%が必要であり、89.99%では足りません。成績を整数で表示する場合、教職員にとって重要なことは、成績の要件が満たされており、成績管理ソフトウェアの端数処理動作の影響を受けていないことを把握しておくことです。
Blackboard Learnでは一貫性のあるソフトウェアライブラリを用いて、すべての成績表の計算を小数第15位まで実行します。成績表に表示される数値を用いて手作業で再度計算した場合の数値に最終的な計算結果が近くなるようにするには、大量の情報を表示してユーザエクスペリエンスを阻害することなく、より高い精度を確保することが必要となります。
Blackboard Learnの計算方法
さまざまな評定ポリシーや評定手法に対応するため、Blackboard Learnではよりシンプルなポリシーとより複雑なシナリオの両方に対応できるアプローチを採用しています。成績表、成績管理、オフラインの成績データなど、Blackboard Learnの複数の領域で成績がどのように表示されるのか、およびその理由について、次のリストを参照してください。
これらの動作は、Learn 9.1 Q4 2017 Cumulative Update 1、Q2 2017 Cumulative Update 3、およびQ4 2016 Cumulative Update 4以降のアプリケーション全体で想定されます。
- 整数を含むすべての数字は小数点以下2桁以上で表示されます。これで、その数値が整数なのか丸めの結果なのかがはっきりとわかります。
- 例:
- 100%は100.00%と表示されます
- 5ポイントは5.00ポイントと表示されます
- 例:
- 小数点以下の数字を含む計算が表示されます。ただし、小数点以下3桁以降のゼロは表示されません。
- 例:
- 81%は81.00%と表示されます
- 83.3%は83.30%と表示されます
- 85.12500%は85.125%と表示されます
- 例:
- 計算結果が小数 (循環小数を含む) になった場合は、小数点以下6桁以降が切り捨てられます。この切り捨ては表示の便宜上行われるものであり、値が切り上げられることはありません。その後の計算では、小数点以下15桁までの全体の数が使われます。
- 切り捨ての例 :
- 83.333333333333333…%は83.33333%と表示されます
- 75.13792864928…%は75.13792%と表示されます
上記の例でそれ以上の計算を行う場合は、すべての数字 (小数第15位まで) が使われます。
- 切り捨ての例 :
計算の正確さと透明性が増すため、教員は、最終成績を付けたり、数字の切り上げに対応した教育機関のポリシーに従ったりする場合に、数字を切り上げるべきかを適切に選択することができます。