管理コンソールBuilding Blockと可視化Building Blockのサポートは、2020年7月23日をもって、すべてのLearnバージョンで終了しました。これらのBuilding Blockをアンインストールし、使用を中止することをお勧めします。

Learn 3800.21.0以降、これらのBuilding Blockはアップグレード時に自動的にアンインストールされます。

詳細については、Behind the Blackboardで"End of Support for Visualization and Admin Console Building Blocks"という記事を参照してください。

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管理コンソールは、Blackboard Learnの管理者が診断およびトラブルシューティングを行うためのツールです。Building Blockとして提供されている管理コンソールにより、トラブルシューティングアクティビティをユーザインターフェイスから簡単に開始できます。問題を自己診断したり、Blackboardのサポートチームと協力して問題を解決したりするために、管理コンソールを使用します。管理コンソールは、インストール後に管理者パネルの[ツールおよびユーティリティ]モジュールに表示されます。

管理コンソールには、低レベルのアプリケーションサーバーのアクティビティを表示する動的なビューのセットがあります。以下にビューの例を示します。

  • メモリ消費量
  • スレッドのデッドロック
  • アプリケーションキャッシュの動作
  • 長時間実行されているSQLステートメント

管理コンソールには、さまざまなシステムログに動的にデータを追加するユーザインターフェイスベースのユーティリティや、オフライン診断用にサーバーアクティビティをシステムでキャプチャしてパッケージを生成するユーティリティもあります。これらのビューは、使用している管理コンソールが存在するアプリケーションサーバーに対応しています。ただし、複数のアプリケーションサーバを使用している場合は、アプリケーションサーバを切り替えるオプションがあります。

管理コンソールには、それぞれのBlackboard Learnアプリケーションサーバーに関する一連のカスタム管理オブジェクトも表示されます。これらのオブジェクトは、Java Management Extensions (JMX) テクノロジーの標準に準拠しています。これにより、Java仮想マシンおよびアプリケーションサーバーのその他の観点を、ZabbixやHP OpenViewなどJMXに準拠するサードパーティのシステム管理ソフトウェアでモニターしたり管理したりできます。JMX mbeanオブジェクトの読み取り専用ビューは、管理コンソールのインターフェイス自体に装備されています。

管理コンソールそれ自体は、フル機能のアプリケーション監視/警告ツールではなく、アクティビティの履歴グラフやベンチマークも保持しません。管理コンソールの目的は、外部監視システムとともに機能して、トラブルシューティング時に最初のチェックポイントツールを提供することです。


管理コンソールを開く

管理パネルの[ツールおよびユーティリティ]で、[管理コンソール]を選択します。管理コンソールのページ最上部に、マシン名の文字列が表示されます。これは、負荷分散構成に含まれるアプリケーションサーバーのマシン名の文字列です。


キャッシュ

キャッシュ機能は、メモリ内のシステムキャッシュに関する統計、システムキャッシュのサイズの情報、システムキャッシュが使用しているアクセス権の数、キャッシュフィードのパス、キャッシュのさまざまな用途 (リソースバンドルファイルのキャッシュ、教育機関ロールのキャッシュなど)、その他の情報を保持します。これらの情報は、データベースの問題を回避するためにメモリに保持されます。このデータを使用して、Blackboard Learnシステムのメモリとパフォーマンスをよりよく調整できます。

キャッシュの機能は、次の情報を保持します。

  • エレメント:このシステムキャッシュに存在するキャッシュエレメントの合計数。
  • メモリ内:メモリ内に存在するキャッシュの合計数。
  • サイズ:キャッシュのサイズ。
  • ヒット数:キャッシュの合計ヒット数。
  • バッファ:ディスクスプールバッファのサイズ(単位:MB)。書き込みはこの領域に対して実行され、その後非同期でディスクに書き込まれます。
  • TTI:アイドル時間。エレメントがアクセスされることなくキャッシュ内に存在できる最大秒数。
  • TTL:寿命。エレメントが使用されるかどうかにかかわらず、キャッシュ内に存在できる最大秒数。
  • 削除ポリシー:キャッシュが一杯になったときに削除するエレメントの決定に使用するアルゴリズムを指定します。たとえば、キャッシュする項目数が上限に達した時点でのアルゴリズムです。
  • 固定:ディスクの固定を「true」に設定した場合、キャッシュのディスクストアデータファイルとインデックスファイルが、アプリケーションの複数の再起動間で保存されます。
  • オーバーフロー:エレメントをキャッシュに追加すると最大メモリサイズを超えるときに、ディスクへのオーバーフローが「true」に設定されている場合は、既存のエレメントについてディスクへのスプーリングを実行するかどうかが評価されます。「true」に設定されていない場合、既存のエレメントが削除されます。
  • 永続:永続が「true」に設定されている場合、この設定がTTIとTTLよりも優先されるので、キャッシュエレメントの期限切れは発生しません。
  • クラスタの無効化:クラスタの無効化が「true」に設定されている場合、複数のインスタンスまたはクラスタに保存されている類似のキャッシュエレメントは、あるノード上のキャッシュエレメントが変更されたときに同期して保存されます。
  • 非同期:この設定は、クラスタの無効化に関連します。複数のクラスタに存在するキャッシュエレメントの更新を、同期(async=false)または非同期(async=true)で実行できます。

データベース

データベースの機能は、データベース接続プールの利用率、および長時間実行中のSQLクエリに関する潜在的なパフォーマンスの問題に関する詳細情報を保持します。アプリケーションで使用されるさまざまなツールのイベントとリスナーを表示します。また、経過時間に関連するSQLステートメントも表示します。表示される情報は、現在選択されているアプリケーションサーバーに関するデータベースのビューです。右上隅にあるアプリケーションサーバーの切り替え用ドロップダウンリストを使用して、アプリケーションサーバーのビューを切り替えることができます。

データベースの機能は、次の接続プール情報を保持します。

  • [追跡]: 選択した選択プールについてデータベースの追跡を実行する場合は、このチェックボックスをオンにします。
  • データベース名:データベースの名前。
  • リスナー:データベースのリスナーの合計数。
  • イベント:データベースイベントの合計数。
  • ホスト名:データベースのホスト名。
  • インスタンス:データベースインスタンス名。
  • 使用中の接続:使用中のデータベース接続の合計数。
  • 最小プールサイズ:選択した接続プールの最小プールサイズ。
  • 最大プールサイズ:選択した接続プールの最大プールサイズ。

データベースの機能は、長時間実行中のSQLステートメントについて次の情報を保持します。

  • 経過時間 : 長時間実行中のSQLステートメントの合計経過時間 (単位 : ミリ秒)。
  • SQLステートメント : SQLステートメント。

ログ

ログはリアルタイムのシステムログのリストを保持し、管理パネルのどこからでもログファイル全体にアクセスできます。これにより、システム全体にわたってシステムログを簡単に監視できます。

システムログにアクセスするには、ログのハイパーリンクを選択します。新しいウィンドウが開きます。ログが表示され、ログの検索機能も提供されます。


モニター

サポートされているモニターおよび関連するリスナーの詳細情報が表示されます。このインターフェイスには、ログ、キャッシュのイベント、データベースのイベントなど、管理コンソール自体がリスンする項目が含まれます。この情報の概要ビューが表示されます。この情報は、管理コンソール自体を使用して問題をデバッグするときに役立ちます。


スレッド

Java仮想マシン(JVM)に存在する現在のスレッドのリストを操作します。致命的になり得るので、デッドロックしているスレッドがないか確認します。アクティブなスレッドは、太字の緑色のテキストで表示されます。アイドルスレッドも同様に識別されます。


システムキャプチャ

ログ、システムのメトリック、およびスレッドデータをその時点のスナップショットとしてキャプチャすると、.zipファイルにパッケージしてダウンロードと分析に使用できます。

システムキャプチャを実行するには、システムキャプチャを作成するボタンをクリックします。システムキャプチャがすべて、インターフェイスにリストされます。システムキャプチャを削除するには、[削除]を選択します。

システムキャプチャの機能は、長時間実行中のSQLステートメントについて次の情報を保持します。

  • キャプチャした日付:システムキャプチャを実行した日付。
  • サーバー:システムキャプチャの対象になったアプリケーションサーバー。

JMXブラウザ

JMX MBean階層を表示して外部から監視します。JMX準拠の外部システムを所有している場合、利用可能な情報の種類に対して読み取り専用のアクセス権があります。これは、JMXのフィールドの外部表示であり、使用している環境に基づきます。この機能で表示されるフィールドは、使用しているJMX MBeansとソフトウェアによって異なります。


メモリ

利用可能なシステムメモリの合計量が動的に表示され、システムのメモリ利用率のクイックスナップショットが得られます。メモリの機能は、メモリデータの履歴を提供するようには設計されていません。むしろ、リアルタイムのメモリツールです。

以下の5種類のメモリプールの情報が提供され、ヒープまたは非ヒープに分類されます。これには

  • CMS Old世代 : Survivor領域にある古いアーカイブオブジェクトを保持するプール。
  • CMS Perm世代 : クラスやメソッドのオブジェクトなど、仮想マシン自体を反映するデータをすべて保持するプール。
  • コードキャッシュ:ネイティブコードのコンパイルおよび保存に使用されるプール。
  • Eden領域:多くのオブジェクトについて、当初メモリが割り当てられるプール。
  • Survivor領域:Eden領域のガーベージコレクションで残存したオブジェクトを保持するプール。

システム情報

使用しているオペレーティングシステムとJava仮想マシン(JVM)について、引数とクラスのパスを含む詳細情報が表示され、JVMがどのようにインスタンス化されたかがわかります。パフォーマンスが低いシステムの診断ツールとしてシステム情報を使用でき、システムキャプチャを実行するたびに読み取り専用のビューを即座に表示できます。

この機能はアプリケーション全体の監視ツールとしては設計されておらず、システムの使用状況を記録しません。むしろ、この機能は、Blackboardサポートと協力してパフォーマンスの問題を解決するためのトラブルシューティングツールです。上級管理者は、この機能を使用して自分でシステムのサポートができます。