Blackboard Learnでは、学生と教員に対してアクセシビリティに対応したプラットフォームを提供し、オンラインコースへの平等なアクセスを実現する (障害のあるユーザも利用できるようにする) ことを目標としています。教員には、コースコンテンツをアクセシビリティ対応にする責任があります。また、学生には、優遇措置が必要な場合はその旨を申し出る必要があります。ここでは、Blackboard Learnのアクセシビリティ機能を使用して、包括的な学習体験を作成、および参加する方法について説明します。

Blackboardは、障害のあるユーザにとってバリアが存在せず、また、年齢、能力、置かれている状況に関係なく誰にとっても使いやすくアクセスの容易なプラットフォームを実現すべく努力を続けています。Blackboardでは、次の2つの標準セットを使用してアクセシビリティのレベルを測定し、評価しています。米国連邦政府施行のリハビリテーション法第508条、およびWorld Wide Web Consortium(W3C)発行のウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG 2.0)。

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アクセシビリティ対応コンテンツのデザイン

アクセシビリティ対応コンテンツをデザインするために知っておく必要がある上位5項目は以下のとおりです。

  1. コンテンツに画像を追加する場合は、それらの代替 (alt) テキストを設定する必要があります。代替テキストでは、画像の内容を正確かつ簡潔に説明する必要があります。たとえば、alt="photograph of a Cell Dividing."のようにします。画像が、より複雑な情報を伝える図である場合には、素材に関する長い説明やテキスト形式が必要になります。
  2. 動画その他のマルチメディアコンテンツをコースに追加する場合には、聴覚障害があるユーザでも内容を理解できるよう、コンテンツについて説明的なキャプションを入れる必要があります。
  3. 視覚障害を持つ学生からは、添付ファイルが読めないという声がよく寄せられます。添付文書には適切な見出しを付けて、スクリーンリーダーで適切に読み取られるようにします。文書を作成する場合は、Microsoft Office、Adobe、またはその他のワープロツールの書式設定とスタイルのオプションを使用して、適切な見出しやリストを設定します。
  4. 添付するPDFファイルは、適切にタグ付けし、スクリーンリーダーで構造が確実に読み取れるようにしてください。PDFに「出力」または「保存」する簡単な方法は、ファイルの単一の画像を作成することです。文書が適切に構造化されているように見えても、スクリーンリーダーが資料とやり取りしたり読み取ったりできない場合があります。アクセシビリティ対応のPDF文書を作成する方法については、Adobe Acrobat Webサイトの「PDFのアクセシビリティ標準への準拠」を参照してください。
  5. 学生には、すべての課題とテストについて、明確な期待値、手順、指示を必ず示すようにします。認知機能障害や学習障害を持つ学生は、単純なタスクであっても、集中することに困難を伴う場合があります。明瞭で理解しやすい指示と期待値を示すことで、そのような学生もタスクを完了できる可能性が高まります。

聴覚障害がある場合のBlackboard Learnの使用

Blackboard Learn製品ではメディアファイルに自動的にキャプションが付けられることはありませんが、コースコンテンツ内でのアップロードまたは表示が可能なすべてのメディアタイプについては、キャプションが完全にサポートされています。


視覚障害がある場合のBlackboard Learnの使用

視覚障害があるユーザがBlackboardの使用に関して知っておく必要がある上位5項目は以下のとおりです。

  1. Blackboard Learnは、W3Cのウェブコンテンツアクセシビリティガイドラインに従って開発されており、JAWSVoiceOverなどのスクリーンリーダーを含む最新の技術に対応しています。
  2. Blackboard Learnのページでは、共通の構造が採用されているため、システム内を移動してもとまどうことはありません。ページの構造は、見出しとARIAランドマークの組み合わせによって定義されます。グローバルナビゲーションメニューおよびクイックリンクなどの機能を使用することで、すばやく効率的にナビゲーションすることができます。また、すべてのキーボード操作では、一般的に使用されるWebナビゲーションモデルが採用されています。
  3. クイックリンク機能は従来のスキップリンクを超える機能で、現在のページ上の見出しまたはARIAランドマークに直接ジャンプできます。ページ内の任意の場所からキーボードショートカット ([Shift]+[Alt]+[L]) でクイックリンクを開くことができるため、いつでも簡単に移動できます。
  4. Altタグは、Blackboard Learn内のすべての画像の識別に使用されています。教員がコースコンテンツを作成する場合にも、すべてのユーザが視覚情報を利用できるように、アップロードする画像に代替テキストを追加するプロンプトが表示されます。
  5. ご使用のコンピュータでハイコントラスト設定を定義している場合は、Blackboard Learnのログインページで、ハイコントラストスタイルを有効にすることができます。それによって、オペレーティングシステムでの選択が優先されるようにシステムに通知されるため、ユーザ個人のニーズに基づいて最良の視覚効果が得られるようになります。

運動障害がある場合のBlackboard Learnの使用

運動障害があるユーザがBlackboardの使用に関して知っておく必要がある上位5項目は以下のとおりです。

  1. Blackboard Learnシステム内のキーボード操作は、共通のWebナビゲーションモデルに従っており、他のWebベースの操作との一貫性と共通性が確保されています。
  2. クイックリンクでは、ページ内のすべての見出しとランドマークをまとめたリストが表示されます。これにより、ページの中央にある要素でも、すばやく探して移動することができます。ページ内の任意の場所からキーボードショートカット ([Shift]+[Alt]+[L]) でクイックリンクを開くことができるため、いつでも簡単に移動できます。
  3. キーボードショートカットはBlackboard Learnのさまざまなツールで利用できるため、キーボードを使用した場合の効率性が向上します。現在のページまたは使用中のツールごとに独自のキーボードショートカットがあります。キーボードショートカットは、[Shift]+[Alt]+[L]を押してクイックリンクツールを開いて確認できます。
  4. ドラッグアンドドロップ機能を使用して項目を並べ替えることができるページでは、キーボードでアクセス可能な並べ替えツールを使用して、ページ上の項目をリスト形式で表示できます。また、キーボードコマンドを使用して、項目を並べ替えることもできます。

学習障害がある場合のBlackboard Learnの使用

学習障害があるユーザがBlackboardの使用に関して知っておく必要がある上位5項目は以下のとおりです。

  1. コース内では、コースメニューを折りたたむことで、ページ内の表示を簡潔にし、実行中のタスクに集中できるようにすることが可能です。メニューは、画面左側にマウスを置いて表示されるバーを選択することで、いつでも再表示できます。このコントロールは、キーボードで行うこともできます。
  2. 通常は使用しないメニューオプション、ボタン、コントロールは、関連する項目がマウスまたはキーボードによってフォーカスされた場合にのみ表示されます。これによってページが視覚的にすっきりし、必要なときにはすぐにメニューにアクセスできるようになります。
  3. グローバルナビゲーションメニューとMy Blackboardツールのアクティビティカウンターには、注目すべき新しい項目や情報に関する通知が表示されます。これらの項目を確認するとカウンターがクリアされるため、システムに前回アクセスしてから新しく追加された項目や変更された項目を常に認識できます。
  4. システムが有効になっている場合は、Blackboard Learn内の新しいコンテンツ、期日、掲示板への投稿、およびその他の項目について、個別に通知を設定し、システムにログインしていない場合でも情報が通知されるようにすることができます。これらの通知はEメールで送信され、My Blackboard Updatesまたは通知一覧に表示されます。Blackboard Connectがインストールされている場合は、通知をテキストメッセージで受信できます。
  5. Blackboard Learnシステムでは、ユーザ個人のニーズに基づいて、教員がテストに対する優遇措置を設定できます。時間の延長、実施回数の増加、表示オプションの変更、別のテスト場所の設定などが必要な場合は、教員に相談してください。

Blackboard Learnのアクセシビリティ機能

学生または教員として、以下の機能やツールについて認識し、使用することで、アクセシビリティに対応した環境をうまく構築することができます。

My Blackboard

My Blackboardでは、Blackboard Learnシステム全体から情報を集約し、個々のユーザに焦点を当てます。1つの場所で、さまざまなツールやコース、あるいはアカデミックネットワークまたは教育機関ネットワーク、さらにコミュニティに関するすべての情報をすばやく確認できます。そこで得られた情報については、応答と確認、直接の対話が可能です。アクティビティカウンターでは、ユーザがMy Blackboardに前回アクセスした後に得られた、注目すべき項目をユーザに迅速に知らせます。1つの場所でさまざまなことができるため、障害を持つ学生の全体的な作業が容易になり、必要なタスクに集中して取り組むことが可能になります。学生はコースの詳細に入る前に、特に重要な情報の概観が得られます。

グローバルナビゲーション

グローバルナビゲーションメニューは、Blackboard Learnの最上部に表示される一連のリンクです。アクセスするには、自分の名前を選択するか、キーボードショートカットを使用します。このメニューによって、一貫性のある方法で、すばやく簡単に情報を検索できます。また、My Blackboardなどのツール、各自のコース、個人設定に、システム内の任意の場所からアクセスできます。

公開条件

教員は公開条件を使用して、学生の個人別の学習パスを作成できます。公開条件は、教員が作成した一連のルールに基づいて、学生に対するコンテンツのリリースを制御します。このルールは、利用可否の設定、日付と時刻、個別のユーザ、グループメンバシップ、任意の成績管理項目の得点や答案、成績管理の集計対象の列、またはコース内の項目の既読未読状況に関連していることがあります。教員は、公開条件を使用して、代替コンテンツの形式や追加資料を、必要とする学生に直接送信できます。

クイックリンク

インターフェイスの左上にある[クイックリンク]アイコンをクリックすると、すべてのARIAランドマークのリスト、表示しているページにあるすべてのコンテンツの見出しの概要が表示されます。現在のツールまたはページで使用できるキーボードショートカットも表示されます。Blackboard Learnアプリケーションのどのページでも、見出しやセクションをすばやく見つけることができます。また、直接ジャンプすることもできます。クイックリンクは、表示しているページごとに異なります。キーボードショートカット ([Shift]+[Alt]+[L]) でいつでも開くことができます。このショートカットによって、主にキーボードを使用してアプリケーション内を移動するユーザの効率性が大幅に向上します。

テストの例外

[テスト]および[アンケートオプション]ページに、[テスト/アンケートの例外設定]という新しいオプションが追加されました。これらの新しい設定を使用すると、1つまたは複数のグループまたは学生を選択し、テスト/アンケートの既存の利用可否設定に対してさまざまな例外を作成できます。例外を使用して、テストの時間延長や実施回数の増加など、障害を持つ学生向けに調整したり、技術や言葉の違いに応じて調整したりすることができます。

アクセシビリティ対応キーボード配列

ドラッグアンドドロップ機能を使用して項目を並べ替えることができるページでは、キーボードでアクセス可能な並べ替えツールを使用して、ページ上の項目をリスト形式で表示できます。また、キーボードコマンドを使用して、項目を並べ替えることもできます。

YouTubeプレーヤーのコントロール

YouTubeマッシュアップを使用すると、教員はYouTube動画を検索して、コースのコンテンツに直接埋め込むことができます。動画が表示されると、学生はアクセシビリティ対応のプレーヤーコントロールを使用して、キーボードまたはスクリーンリーダーで動画の再生、一時停止、停止、音量調整を行うことができます。YouTube動画のデフォルトで提供されている、操作が難しいFlashベースのコントロールを使用する必要はありません。

通知

Blackboardでは、コースに変更があったことをユーザに知らせる通知を、さまざまなチャンネル経由で送信するよう設定できます。通知はユーザごとに固有のものであるため、教員と学生は、どのような通知が送信されるか、またいつどのように通知を受信するかを設定できます。通知内のリンクを選択すると、周囲のコンテンツを同時に取り込むことなく、個別の項目に直接移動します。Blackboard Connectと統合されている場合は、テキスト (SMS)、テキスト音声変換、電話による通知をオプションで受け取ることができます。これらの機能によって、すべてのユーザが、最も使いやすい方法でコースの状況を把握できるようになります。


表示オプションとコンテンツフォルダ

教員は、コンテンツページまたはコースのフォルダ内で、コンテンツの視覚的な表示を制御できます。テキストのみを表示、コンテンツオブジェクトを表すアイコンのみを表示、およびテキストとアイコンの両方を表示するオプションがあります。ページに多数のコンテンツがあると、障害を持つ学生は情報を理解することが難しくなることがあります。教員は、フォルダや書式設定を使用してページ上のコンテンツ量を制御できます。学生は一度に1つの要素に集中できるようになります。

コンテンツエディタ

Blackboard Learnのコンテンツエディタは、サードパーティのTinyMCEによる技術に基づいています。アクセシビリティ対応のコントロールと、キーボードショートカットによって、コンテンツエディタで作成されたコンテンツの書式設定ができます。エディタでは、Microsoft Office文書からコンテンツをコピーしたときに混入する可能性がある不要なHTMLコードが、適切にクリーンアップされます。HTMLがクリーンアップされることで、スクリーンリーダーでは、エディタで作成された、またはエディタにコピーされたコンテンツを完全に読み取ることができます。

また、エディタの書式設定機能では、教員がコンテンツに追加した見出しが、コンテンツが表示されるページの全体的な意味構造と競合しないように確認が行われます。コース内にアクセシビリティ対応コンテンツを作成することは、すべての学生にとって有益です。コンテンツエディタによって、ユーザとシステムの期待に応えるコンテンツを確実に作成できます。

ハイコントラストスタイル

Blackboard Learnシステムのログインページでは、ハイコントラスト設定を有効にすることができます。これにより、Blackboard Learn環境でのテキスト、メニュー、およびその他のナビゲーションコントロールの表示について、オペレーティングシステムで定義したコントラスト設定が使用されます。視覚障害を持つユーザにとっては、オペレーティングシステム上で定義しているコントラスト設定が、多くの場合、最も情報を表示しやすく利用しやすい設定になります。Blackboard Learnのハイコントラストサポートでは、オペレーティングシステムの設定をそのまま使用できます。