この情報は、従来のコースビューのみに適用されます。利用可能なツールは、あなたの教育機関によって管理されています。
自身のコース内の特定のユーザを、学生の課題提出物の特定セットの採点者として割り当てることができます。デフォルトの採点権限を持つロールとしては、教員、ティーチングアシスタント、および採点者が挙げられます。委託採点のワークフローの一環として、教員は採点者に採点を調整する権限を割り当てることができます。
教員の採点を支援するユーザは委託対象の採点者と呼ばれ、暫定成績を付与します。委託対象の採点者は、教員と同じ採点手順を踏みます。ただし、委託対象の採点者に表示される課題の答案のグループは、教員が選択したオプションによって異なります。すべての委託対象の採点者が成績とフィードバックを付与した後、1人以上の最終採点者がその採点を確認して、最終成績を決定するか調整します。
委託採点を使用する理由
複数の採点者による採点とフィードバックは、信頼性と一貫性の向上、および偏見の解消に役立ちます。同じ提出物セットに対して、お互いの評価を見ることができないブラインド採点者を設定することができます。これにより、同じ作業サンプルで複数の評価を得ることができます。教員は、ブラインド採点者のすべての評価に基づいて、課題の最終成績を決定できます。
採点の公平性と不偏性が教育機関の要件であるか、懸念事項となっている場合は、ブラインド採点者を採用して、採点者間の偏りを可能な限り調整してください。
大きなクラスの場合は、ティーチングアシスタントとその他の採点者の間で採点タスクを分担できます。マージされたコースの場合は、各採点者に1つのクラスセクションを割り当てます。
採点者の共同作業の許可
採点者同士がお互いの成績、注釈、フィードバックを表示することを許可できます。採点者が学生のことをよく知っている場合、学生の成長や過去の成績が採点に反映されることが望ましいです。共同採点は、作成のすべての段階で学生が課題についてディスカッションすることが奨励される小さなクラスにも適しています。目標は、採点を含むすべてのレベルで共同作業を行うことです。
採点の委託ワークフロー
委託採点を有効にするには、以下の手順に従います。
課題の作成時には、匿名採点を有効にして採点者に学生の個人情報が表示されないようにすることができます。また、SafeAssignオプションを有効にして盗作を防止することもできます。
Video: Delegated Grading
Watch a video about delegated grading
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Video: Delegated grading explains how to set up delegated grading when you create an assignment.
1. 委託採点を有効にする
[課題の作成]ページで、採点タスクを支援する採点者と最終採点者を選択します。グループを使用している場合、グループを[学生利用可]に設定する必要があります。設定しなければ、課題を採点に利用できません。
- [採点オプション]セクションで、[採点の委託を有効にする]チェックボックスをオンにすると、選択可能な採点者と最終採点者のリストを表示できます。[表示]メニューを使用して、リストをフィルタリングします。
- 各採点者の名前の横にあるメニューを使用して、採点する提出物を割り当てます。
- すべての提出物
- ランダムセット : 選択した数の学生のランダムセットを採点します。ランダムセットを採点するために複数の採点者を割り当てた場合は、学生は均等に分配されて、同じ学生が複数のランダムセットに含まれることが極力回避されます。
- グループ : 選択したコースグループのメンバであるすべての学生を採点します。
- なし
- コース内のすべての教員は、他の採点者が割り当てた内容を確認できます。他のロールに、他者によって追加された得点、フィードバック、注釈、自分用のメモを表示できるようにするには、[表示設定]列のチェックボックスをオンにします。学生には、他のユーザが追加した自分用のメモは表示されません。
- [採点の調整]列で、各学生の最終成績とフィードバックを決定できる人を選択します。すべての教員は、採点を調整できます。教員は、ティーチングアシスタントおよび採点者に対して、採点の調整を許可することができます。採点を調整するユーザは、最終採点者とも呼ばれます。
採点の正確性と一貫性を確保するには、すべての委託採点者に対して採点時にルーブリックの使用を義務付けます。
委託採点を無効にする
委託採点を有効にした課題が作成された後、教員または権限を持つ他のユーザが委託採点を無効にできます。
この設定を無効にするには、注意が必要です。Blackboard Learnの過去のバージョンでは、このチェックボックスをオフにすると、キャンセルできません。
委託採点のチェックボックスをオフにすると、警告が表示されます。続けることを選択した場合、他の採点者のフィードバックと得点が教員、他の採点者、または学生に表示されなくなります。委託採点設定を維持したい場合は、[キャンセル]を選択します。
所属の教育機関がBlackboard Learnの過去のバージョンを使用している場合、この警告は表示されません。
2. 採点警告を表示する
例 : 2人の委託採点者を選択して、それぞれの採点者に提出物のランダムセットを割り当てます。各採点者には、それぞれのランダムセットに含まれている答案提出物のみが表示されます。
ユーザは、委託課題提出物の採点準備ができたときに通知を受けます。警告は、次のエリアに表示されます。
- [要採点]ページ
- 成績管理グリッド : [要採点]アイコンは、採点者が採点するように割り当てられたセルのみに表示されます。
- 通知モジュール
- [My Blackboard] > [更新]ページ
- 個別のEメール通知 (有効化されている場合)
- SMS通知、音声通知、および日次ダイジェストEメール通知 (有効化されている場合)
3. 提出物にアクセスし採点する
自身が採点者として割り当てられた課題の提出物には、成績管理および[要採点]ページからアクセスできます。匿名採点も有効にされている場合、学生の名前は表示されません。採点者は、キュー内の採点可能な項目の数を確認することができます。
どちらのアクセス方法を使用した場合でも、[課題の採点]ページが表示され、通常どおり提出物を表示し、ファイルに注釈を加え、採点できます。
[学生へのフィードバック]ボックスで、Aという文字で示されているエディタアイコンを選択してポップアップエディタウィンドウを開きます。
各教員と最終採点者は、他の採点者が付与した得点、フィードバック、注釈、および自分用のメモを表示できます。この情報は、教員が課題を作成する際に許可しない限り、最終採点者以外の採点者やティーチングアシスタントには表示されません。許可されている場合、採点者は別の採点者が追加したファイル注釈を表示して、さらに追加することができます。
採点を調整する準備ができると、最終採点者に「採点の調整」というリンクが表示されます。
学生には、他のユーザが追加した自分用のメモは表示されません。学生には、[学生へのフィードバック]ボックスに入力されたコメントとファイル注釈が表示されます。最終成績を決定する際、すべての採点者のフィードバックを非表示にすることができます。
成績を付与すると、[採点の調整]アイコンが成績管理セルに表示されます。最終採点者が採点を調整するまでスコアは表示されません。
Video: Grader Workflow for Delegated Grading
Watch a video about the grader workflow
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Video: Grader workflow explains the grader's workflow for delegated grading in an Original Course.
複数の答案
複数の答案を許可している場合、すべての答案を採点する必要はありません。成績セルのメニューでは、各答案が1つまたは2つのアイコンとともに表示されます。採点に最初の答案または最終の答案を使用する場合、採点する必要がある答案が[要採点]アイコンとともに表示されます。クラスが大人数で採点の作業負荷が大きい場合、これで必要な答案を簡単に見分けることができます。
成績セルメニューのその他の答案は、[ユーザの成績に加味しない]アイコンと[要採点]とともに表示されます。
所属の教育機関がBlackboard Learnの過去のバージョンを使用している場合、[ユーザの成績に加味しない]アイコンは表示されません。
フィルタ機能を利用して、各成績セルのメニューに表示される答案を管理することもできます。デフォルト表示では、各答案が表示されます。[フィルタ]フィールドを開き、[ユーザの成績に加味しなかった答案を表示]のチェックボックスをオフにします。そうすると、各成績セルのメニューに採点する必要がある答案のみが表示されます。
重要 : 4回の答案を許可していて、最後の答案を採点に使用することを選択している場合、[要採点]アイコンは最後に提出された答案にのみ表示されます。したがって、学生が3回答案を提出している場合、3回目の答案に[要採点]アイコンのみが表示されます。その答案を採点しても、学生はもう一度答案を提出できます。次の答案は4回目で最後の答案となるため、[要採点]アイコンのみが表示されます。
課題など一部の採点可能な項目については、成績列のメニューの[答案の採点]を選択し、採点を開始することもできます。学生の成績計算に含まれない答案は[ユーザの成績に貢献しない]アイコンとともに表示されます。[要採点]アイコンのみが表示されている答案に移動することができます。
また、[要採点]ページで複数答案の採点作業負荷を絞り込み、[成績の詳細]ページで答案を表示することもできます。課題の匿名採点を有効化している場合、複数の答案は同じ方法で管理されます。匿名性を守るため、学生の名前および答案のステータスは公開されません。
4. 調整採点の警告を表示する
委託対象の採点者が成績の付与を開始すると、最終採点者は採点の調整が必要であるという通知を受け取ります。この警告は、次の領域に表示されます。
- [要採点]ページ : [採点の調整]がテーブル上部に表示されます。
- [My Blackboard] > [更新]ページ
- 成績管理グリッド : [採点の調整]アイコンがセルに表示されます。
- 通知モジュール
- 個別のEメール通知 (有効化されている場合)
- SMS通知、音声通知、および日次ダイジェストEメール通知 (有効化されている場合)
また、学生のセルメニューの[成績の詳細の表示]ページから[採点の調整]ページにアクセスすることもできます。
5. 採点を調整する
最終採点者は、採点者によって付与されたすべての採点とフィードバックを確認して、最終成績を決定します。教員ロールに割り当てられた答案の数にかかわらず (ゼロの場合も含む)、すべての教員は採点を調整できます。
管理者は、必要に応じて、調整権限を他のロールに割り当てることができます。
[採点の調整]ページには、次の領域からアクセスできます。
- [要採点]ページ > ページ上部にある[採点の調整]タブ
- 成績管理の列ヘッダメニュー
- 学生の[課題の採点]ページ
最終採点者は、学生の[課題の採点]ページなど、アクセスポイントの1つから[採点の調整]を選択します。答案を採点した他の採点者ロールには、成績管理に[採点の調整]アイコンが表示されますが、[採点の調整]ページにはアクセスできません。
[採点の調整]ページでは、最終採点者はすべての採点者によって割り当てられたすべての成績およびフィードバックを表示できるとともに、採点を実行する予定の採点者を確認できます。大きなクラスの場合は、ステータスと採点者に基づいてリストをフィルタリングします。このページでは、別の採点者によって設定された成績を承認するか、複数の採点者によって割り当てられた成績を確認して、最終成績を設定します。
- 採点者の進捗状況の表示 : すべての採点者の進捗状況、採点者が課題の平均点数のために割り当てた成績、および答案の数が表示されます。
- [詳細ビューの表示]アイコン : 既存の成績、フィードバックおよびオプションのルーブリックが表示されます。すべての採点者のフィードバックを非表示にしたり、新しいフィードバックを追加したり、最終成績を決定したりできます。次のセクションでさらに詳しく説明します。
- [採点者の追加]アイコン : ウィンドウを開いて、この学生に1人以上の採点者を追加します。
- [最終成績]列 : 学生のメニューを使用して、最終成績を割り当てます。または、列ヘッダにある[最終成績]メニューを使用して、採点者の得点の最高点、最低点、または平均点について一括調整を行います。
最終採点者が採点を調整しないことを選択して、[要採点]ステータスに戻す場合があります。答案が[要採点]に戻ると、委託採点者はその答案を採点し直すことができます。
詳細の表示ウィンドウについて
学生の名前をポイントして[詳細の表示]アイコンにアクセスし、その学生のみの評価について具体的な詳細が含まれているウィンドウを開きます。特定の学生のウィンドウから調整を行うと、その学生だけに対して調整が行われます。
採点者の評価を非表示にする場合は、[採点者のフィードバックとルーブリック (設定されている場合) を学生に表示]チェックボックスをオフにします。[フィードバックを追加]を選択して、学生に対するコメントを追加します。
最終採点者としてフィードバックを追加した場合、最終採点者の[成績の履歴]タブには、そのフィードバックのみが表示されます。提出確認ページでは、許可されている学生には、採点者からのフィードバックが最終採点者のフィードバックとともに表示されます。
リマインダ : [教員用のメモ]ボックス内のコメントは学生には表示されません。
調整済み採点の表示
採点を調整した後に、[要調整]アイコンの代わりに、自身が割り当てた得点が表示されます。各採点者が割り当てた得点とフィードバックは、[成績の履歴]タブにある学生の[成績の詳細]ページで表示できます。
学生には、調整済みの得点と、最終採点者からのフィードバックが[成績表]に表示されます。学生はコンテンツエリアで課題の名前を選択して[提出履歴の確認]ページにアクセスすることもできます。学生は最終採点者によって割り当てられた得点を表示することができ、許可されている場合はすべての採点者からのフィードバックも表示できます。
リマインダ : 採点を調整する際、最終採点者は委託対象の採点者のフィードバックを学生に表示せずに、自身のフィードバックを付与することを選択できます。
Video: Final Grader Workflow for Delegated Grading
Watch a video about the final grader workflow
The following narrated video provides a visual and auditory representation of some of the information included on this page. For a detailed description of what is portrayed in the video, open the video on YouTube, navigate to More actions, and select Open transcript.
Video: Final grader workflow explains the final grader's workflow for delegated grading in an Original Course.
未提出の学習活動に関するリマインダの送信
未提出の学習活動がある学生とグループのメンバに、成績管理列からEメールリマインダを送信することができます。学生は、システムによって生成されたEメールを受け取ります。これには、コース、学習活動および期限日 (教員が設定している場合) が記載されています。Eメールが送信されると、画面上部に送信完了のメッセージが表示されます。
匿名採点または採点の委託が有効化されている課題のリマインダを送信することもできます。匿名性を守るため、学生の名前および答案のステータスは公開されません。
所属の教育機関がBlackboard Learnの過去のバージョンを使用している場合、このメニューオプションは表示されません。
委託採点とコンテンツ交換
次のコンテンツ交換機能を使用する際は、委託採点者と委託設定は新しいコースに引き継がれます。
- ユーザとともにコースをコピー(完全コピー)
- [新しいコースへのコース教材のコピー]および[コピーに登録情報を含める]チェックボックスのオン
- アーカイブ/リストア―ユーザとユーザ設定は、アーカイブされたコースの一部です
提出物の採点が可能なコースロールを持つユーザを採点のために割り当てることができます。他のユーザは除外されます。
登録なし
登録なしで新しいコースにコースをコピーすると、すべての既存の委託採点課題に対して有効な状態で委託設定が引き継がれます。コースをコピーしている教員が、すべての提出物を採点し、採点を調整するように設定されます。
登録なしで既存のコースにコースをコピーまたはインポートすると、すべての既存の委託採点課題に対して有効な状態で委託設定が引き継がれます。また、調整可能な現在のユーザはすべて、すべての提出を採点するように設定されます。