すべての新規言語パックは、既存の言語パックを編集および変更することで作成されます。この操作を完了させるためには、2種類のワークフローが利用可能です。選択するワークフローは、翻訳者のスキルレベルと作成する翻訳の範囲によって異なります。このトピックでは、これらのワークフローとその是非について説明します。
ユーザに新しい言語パックを利用できるようにする
- 以下のセクションで説明する2つの方法のうちの1つを使用して、新しい言語パックを作成します。
- 変更を保存します。
- [言語パック]ページに戻ります。
- 新しい言語パックに[管理]を選択します。
- この言語パックを [利用可能]にします。
- コース、コミュニティ、ユーザレベルでの利用可否の設定を定義します。
- Blackboard Learnからログアウトします。
- ログインして結果をテストします。たとえば、この言語パックがコースレベル向けの場合、教員またはコース管理者としてログインして、コース設定を変更して新しい言語パックに調整します。
- Blackboard Learnを表示し、言語パックがコース、コミュニティ、ユーザの観点から見て有効に機能していることを確認します。
既存の言語パックをコピー、編集して言語パックを作成
この方法による新しい言語パックの作成は、作成する言語に慣れているユーザにとって適しています。たとえば、英語とスペイン語を話すユーザがアイスランド語パックを作成する場合、コピーする言語として英語パックをエクスポートするのが優れた方針です。
既存の言語パックのコピーは、自動的に新しいManifestに変更されたり、既存のロケールバンドルやプロパティを編集する際にBlackboard言語パックエディタを使用できます。
新しい言語パックの[名前]と[コード]は重要な検討事項です。名前は、「英語 (ニュージーランド)」など、簡単でわかりやすいものにしてください。他のユーザが使用するために言語パックを作成する場合は、コードは国コードと言語コードのISO規格に準拠する必要があります。次の形式で、国コードと言語コードを組み合わせます。小文字2文字の言語コードの後に、アンダースコア1文字、大文字2文字の国コードを指定します。この形式に従うと、英語(ニュージーランド)のコードはen_NZになります。
ISO国コードおよびその他の規格については、ISOのWebサイトhttp://www.iso.org/iso/home.htmをクリックします。
- 管理者パネルの[言語パック]をクリックします。
- 既存の言語パックの横にある[コピー]を選択します。
- 新しい言語パックの[名前]を入力します。
- 新しい言語パックの[コード]を入力します。
- コピーを完了したら、言語パックエディタを使用してロケールバンドルを編集します。
- 変更を保存します。
他のユーザと共有しない言語パックを作成する場合、言語パックの名前はISOの国コード形式に準拠する必要はありません。たとえば、公立大学の学生が使用するために、ポーランド語のカスタム言語パックpl_PL_SUを作成できます。
既存の言語パックをエクスポート、編集して言語パックを作成
ユーザは、既存の言語パックをエクスポートしたり、Blackboard Learn以外のツールを使用して新しい言語パックを作成できます。エクスポートしたパッケージを開くと、2つの最上位項目が表示されます。Manifestファイルとlocale nameディレクトリです。locale nameディレクトリには、画像とロケールバンドルのすべてが含まれています。Manifestファイルには、名前やベンダー情報、リリース番号などの言語パックに関するメタデータが含まれています。
この方法を使用する場合、ユーザはManifestを更新する必要があります。ベンダー、リリース番号、その他自動的な処理ではアクセスされない言語パックについてのメタデータを変更する場合に、翻訳者はManifestを更新できます。
これは完全な言語パックを作成したいユーザや、ロケールバンドルの翻訳に特定のテキストエディタを使用したいユーザに適したソリューションです。言語パックをエクスポートしたら、画像の翻訳や任意のテキストエディタの使用ができます。
en_US言語パックのManifestの例を挙げます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<manifest><languagepack><name value="English (United States)"/><locale
value="en_US"/><leftToRight value="true"/><description value=""/><version value="1.0.0"/><bbversion
value="9.0.351.4"/><vendor><id value=""/><name value=""/><url value=""/><description value=""/></vendor></languagepack></manifest>
重要な情報は、以下のタグで識別できます。
Manifestタグ | 説明 |
---|---|
<name value="" /> | 言語パックの名前 |
<description value=""/> | 言語パックの説明 |
<version value="" /> | 言語パックのバージョン |
Blackboard Learnシステム情報 | |
<bbversion value=""/ | このフィールドは編集できません。 現在使用されているBlackboard Learnのバージョンです。この情報は、言語パックの保守に重要です。Blackboard Learnの更新時に、カスタマイズした言語パックが機能しなくなることがあります。 |
<vendor>タグで囲まれたベンダー情報 | |
<id value=""/> | 翻訳ベンダーのID |
<name value=""/> | 翻訳ベンダーの名前 |
<description value=""/> | 翻訳ベンダーの説明 |
- 管理者パネルの[言語パック]をクリックします。
- 既存の言語パックの横にある[エクスポート]を選択します。ここでは、コピー済みの言語です。つまり、この言語から新しい言語パックを作成します。
- [OK]を選択してZIPパッケージを保存します。
- ZIPパッケージを開いてコンテンツを解凍します。
- bb-lp-manifest.xmlファイルをテキストエディタで開きます。
このファイル構造は保持してください。 - 言語パックの名前、説明、バージョン、ベンダID、ベンダ名、ベンダの説明に関して、ファイルに適切な変更を加えます。
- ロケールバンドルをテキストエディタで開き、それぞれ編集します。
外部ツールを使用してロケールバンドルを編集するには、注意が必要です。コードを直接処理すると、言語パックエディタを操作する場合とは異なり、テキスト文字列のコンテキストが不明になります。編集する前にテキスト文字列を特定しておいてください。 - すべてのファイルを保存して、ZIPパッケージに戻します。
- 翻訳プロセスが完了したら、新しい言語パックを管理者パネルからインポートします。