コースおよびコミュニティは、教育機関の階層にある複数のノードに関連付けることができます。ただし、これらの関連付けの1つを「1次」の関連付けとして指定する必要があります。1次の関連付けは、コースがツールの設定 (ツールが利用可能かどうか、ゲストおよびオブザーバのアクセスがツールで有効かどうか) を参照する元のノードを指定します。

ノードは、タブ、モジュール、ツールなど、その他のコース設定のデフォルト値も指定します。ノードの設定は、コース全般ではなく、ノード自体が関連付けられているコースにのみ適用されます。メニュー、構造、テーマなどデフォルトのコース設定はノードを通じて制御することはできません。


オブジェクトの1次ノードの関連付けを選択

新規または既存のオブジェクトから

  1. コースやユーザのオブジェクトを作成するか、編集します。
  2. [ノードの検索]を選択します。
  3. ノードを検索して選択します。
  4. [送信]を選択します。

複数のノードが関連付けられている場合は、1次にするノードの横にある[1次ノード]ラジオボタンをオンにします。

階層のユーザインターフェイスから

管理者が自分のノードに追加するオブジェクトを選択すると、システムは選択された各オブジェクトに既存の1次ノードのオプションが存在するかどうかを調べます。

オブジェクトに1次ノードの関連付けがない場合、そのオブジェクトと選択されたノードに対して1次の関連付けが作成されます。

オブジェクトに1次ノードの関連付けがすでにある場合、そのオブジェクトと選択されたノードに対して2次の関連付けが作成されます。


1次ノードの関連付けの欠落

場合によっては、階層に関連付けられたコースまたはコミュニティに、1次の関連付けがないことがあります。これは、以下の場合に発生します。

  • 9.1 SP6から9.1 SP8にアップグレードした場合。SP6では1次の関連付けが利用できなかったので、アップグレードによりSP8に移行するときに1次の関連付けを作成する必要があります。SP6でコースまたはコミュニティが複数のノードに関連付けられている場合、アップグレードツールは1次としてマークするノードを判断できません。
  • 1次の関連付けを削除した場合。1次の関連付けを削除 (直接、または親ノードの削除により) した後に、そのコース/コミュニティに他の関連付けが複数ある場合は、それらの関連付けのうちいずれを1次の関連付けに指定するかはユーザの責任です。ユーザが1次の関連付けを指定するまで、それらの関連付けは2次のままです。

1次の関連付けを持たないコースまたはコミュニティは、使用する設定を決定するときにルートレベルの設定を参照します。


切り離しの検出ツール

切り離しの検出ツールは、教育機関の階層から、1つ以上のノードに関連付けられているがいずれのノードとも1次の関連付けを持たないコースおよびコミュニティを調べます。このツールは、1次の関連付けを持たないオブジェクトすべて、およびそのオブジェクトが関連付けられているノードがリストされているレポートを生成します。

このコマンドラインツールの構文は以下のとおりです。

[blackboard]/tools/admin/DetectOrphanedHierarchyAssociations [-f file-name]

実行するとツールは階層を分析して、ファイルorphaned-hierarchy-associations.txtと呼ばれるファイルにレポートを書き込みます。オプションで-fパラメータを使用して、レポート用に別のファイル名を指定することができます。

レポート形式

レポートには、切り離された関連付けが1行に1件表示されます。各エントリには、以下のフィールドがあります。

レポート形式
フィールド 説明
object_kind 関連付けの対象がCOURSE (コース) とORGANIZATION (コミュニティ) のいずれであるか。
id オブジェクトの一括識別子。
name オブジェクトの名前。
associated_node_ids オブジェクトが関連付けられているすべてのノードの一括uids

レポートの例 :

object_kind id name associated_node_ids

COURSE course1 Course One COMPUTER_SCIENCE

COURSE course1 Course Two COMPUTER_SCIENCE,PHILOSOPHY

ORGANIZATION course1 Org 1 COMPUTER_SCIENCE