コースおよびコミュニティは、教育機関の階層にある複数のノードに関連付けることができます。ただし、これらの関連付けの1つを「1次」の関連付けとして指定する必要があります。1次の関連付けは、コースがツールの設定 (ツールが利用可能かどうか、ゲストおよびオブザーバのアクセスがツールで有効かどうか) を参照する元のノードを指定します。
ノードは、タブ、モジュール、ツールなど、その他のコース設定のデフォルト値も指定します。ノードの設定は、コース全般ではなく、ノード自体が関連付けられているコースにのみ適用されます。メニュー、構造、テーマなどデフォルトのコース設定はノードを通じて制御することはできません。
オブジェクトの1次ノードの関連付けを選択
新規または既存のオブジェクトから
- コースやユーザのオブジェクトを作成するか、編集します。
- [ノードの検索]を選択します。
- ノードを検索して選択します。
- [送信]を選択します。
複数のノードが関連付けられている場合は、1次にするノードの横にある[1次ノード]ラジオボタンをオンにします。
階層のユーザインターフェイスから
管理者が自分のノードに追加するオブジェクトを選択すると、システムは選択された各オブジェクトに既存の1次ノードのオプションが存在するかどうかを調べます。
オブジェクトに1次ノードの関連付けがない場合、そのオブジェクトと選択されたノードに対して1次の関連付けが作成されます。
オブジェクトに1次ノードの関連付けがすでにある場合、そのオブジェクトと選択されたノードに対して2次の関連付けが作成されます。
1次ノードの関連付けの欠落
場合によっては、階層に関連付けられたコースまたはコミュニティに、1次の関連付けがないことがあります。これは、以下の場合に発生します。
- 9.1 SP6から9.1 SP8にアップグレードした場合。SP6では1次の関連付けが利用できなかったので、アップグレードによりSP8に移行するときに1次の関連付けを作成する必要があります。SP6でコースまたはコミュニティが複数のノードに関連付けられている場合、アップグレードツールは1次としてマークするノードを判断できません。
- 1次の関連付けを削除した場合。1次の関連付けを削除 (直接、または親ノードの削除により) した後に、そのコース/コミュニティに他の関連付けが複数ある場合は、それらの関連付けのうちいずれを1次の関連付けに指定するかはユーザの責任です。ユーザが1次の関連付けを指定するまで、それらの関連付けは2次のままです。
1次の関連付けを持たないコースまたはコミュニティは、使用する設定を決定するときにルートレベルの設定を参照します。
切り離しの検出ツール
切り離しの検出ツールは、教育機関の階層から、1つ以上のノードに関連付けられているがいずれのノードとも1次の関連付けを持たないコースおよびコミュニティを調べます。このツールは、1次の関連付けを持たないオブジェクトすべて、およびそのオブジェクトが関連付けられているノードがリストされているレポートを生成します。
このコマンドラインツールの構文は以下のとおりです。
[blackboard]/tools/admin/DetectOrphanedHierarchyAssociations [-f file-name]
実行するとツールは階層を分析して、ファイルorphaned-hierarchy-associations.txtと呼ばれるファイルにレポートを書き込みます。オプションで-fパラメータを使用して、レポート用に別のファイル名を指定することができます。
レポート形式
レポートには、切り離された関連付けが1行に1件表示されます。各エントリには、以下のフィールドがあります。
フィールド | 説明 |
---|---|
object_kind | 関連付けの対象がCOURSE (コース) とORGANIZATION (コミュニティ) のいずれであるか。 |
id | オブジェクトの一括識別子。 |
name | オブジェクトの名前。 |
associated_node_ids | オブジェクトが関連付けられているすべてのノードの一括uids。 |
レポートの例 :
object_kind id name associated_node_ids
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