教育機関の階層とドメイン
教育機関の階層とドメインの両方とも、柔軟性の高い管理モデルです。両方で、次の作業ができます。
- ユーザ、コース、およびコミュニティの編成
- 管理の委任
- 異なる管理責任のユーザへの割り当て
教育機関の階層の場合、システム管理者がユーザインターフェイスを使用し、管理者、コース、コミュニティ、およびユーザを各階層レベルのノードに追加できるツリーを作成することで、上記の作業を行います。任意のユーザを管理者として追加し、各階層レベルのノードに特定の管理者ロールを付与することができます。
ドメインの場合、オブジェクトをグループ化するルールを使用してセットを作成します。オブジェクトの属性が、オブジェクトが属するセット、およびその管理を実行できるユーザを決定します。詳細については、「ドメインについて」を参照してください。
たとえば、ドメインを使用すると、ユーザは利用不可なすべてのコースのコース管理者になることができます。コースが利用可能になると、即座にそのコースはそのユーザの管理範囲外になります。教育機関の階層を使用すると、ユーザを教養学部のコース管理者にすることができます。ユーザとコースはそれぞれ、教養学部の階層レベルのノードに追加する必要があります。
階層とドメインの大きな違いは、アクセス権を割り当てる方法です。階層は位置に基づいてアクセス権を付与しますが、ドメインは基準に基づいてアクセス権を付与します。階層の管理者がアクセス権を持つ階層内にコースが存在する限り、階層の管理者は、利用可能と利用不可を問わずコースにアクセスできます。ドメイン管理者が利用可能なコースにのみアクセスできる場合、そのアクセス権が利用可能なコースを越えて拡張されない限り、コースが利用不可にマークされると、コースの場所には関係なく、ドメイン管理者はそのコースにはアクセスできなくなります。ドメインはルールベースであり、階層は位置ベースです。ドメインでは、ルールに基づいてオブジェクトのグループが作成され、オブジェクトの属性により、オブジェクトの属するセット、およびそのオブジェクトを管理できるユーザが決まります。階層ではツリーが作成され、オブジェクトの位置により、オブジェクトを管理できるユーザが決まります。
教育機関の階層とその他のBlackboardの階層
教育機関の階層、結果ユニットの階層、およびコースカタログはすべて、特定の目的に合わせて設計されており、相互に影響し合うことはありません。
- 教育機関の階層は、管理タスクを適切な他のユーザに委任できるように設定されています。
- 結果ユニットの階層は、所属する学校がOutcomes Assessmentのライセンスを持っている場合にのみ利用できます。この階層は、教育機関の特定レベルのデータを集計するという目的を持つ教育機関の教育ユニットと管理ユニットの両方を表すように設計されています。
- コースカタログは、カタログ自体の中にコースを表示するように設計されています。