このトピックでは、Blackboard Learnのコンテンツ管理の全体的な操作とパフォーマンスに関する管理者設定の使用方法について説明します。帯域幅の使用、グローバルスキーマ、ログ、パフォーマンス、および文書保存が含まれます。

ログ設定

システムに関するエラーおよび情報のメッセージは、初期設定のTomcatログで生成されます。[ログ設定]ページを使用して、システム内に問題があってデバッグが必要な際に追加情報を生成します。この情報を使用してBlackboardサポートは状況を改善します。

管理者は、ログイベントを有効にした後にTomcatを再起動する必要はありません。

コンテンツ管理ログはすべて、Blackboardの最上位ディレクトリの下のログディレクトリに保存されます。ログディレクトリ内には、ログを保存するフォルダと、ログファイルのサイズ管理の目的で圧縮保存されたログを保存するアーカイブフォルダがあります。

ログ設定の構成

  1. [管理パネル]の[Content Management]で、[詳細設定]を選択します。
  2. [ログ設定]を選択します。以下の表に使用できるフィールドを示します。
    フィールド 説明
    一般的なログ設定
    イベントのログをファイルに記録する コンテンツ管理のイベントをログファイルに記録するには、[はい]を選択します。[いいえ]を選択すると、イベントのログは記録さません。

    大規模なインストール環境でセッションの期限切れをログに記録すると、ログの検索時にパフォーマンスの問題が発生することがあります。

    ログファイルのパス/名前 ログファイルのパスを表示します。このフィールドは編集できません。
    最大ログファイルサイズ(無制限の場合0) ログファイルの最大サイズを設定します。
    保存ログファイル数 (無制限の場合0) 保存するログの最大数を設定します。
    ログ情報メッセージ デバッグまたは統計情報の目的で情報メッセージのログを記録するには、[はい]または[いいえ]を選択します。致命的なエラーメッセージのログは、この設定には無関係に記録されます。
    ログ記録設定
    ログファイルには、自動的に、コンテンツ管理のすべての領域の一般的な詳細が含まれます。追跡のためにこのページで[はい]に設定されているフィールドには、ログのその他の詳細が含まれます。これらのオプションは、システムでデバッグが必要でない限り、[いいえ]にしておく必要があります。これらのオプションをオンにすると、システムパフォーマンスが著しく低下することがあります。
  3. [送信]を選択します。

パフォーマンス設定

[パフォーマンス設定の管理]ページでは、管理者は、ファイルやクエリのキャッシュオプションを指定できます。これらの設定により、コンテンツ管理でユーザのパフォーマンスが改善されることがあります。

パフォーマンス設定の構成

  1. [管理パネル]の[Content Management]で、[詳細設定]を選択します。
  2. [パフォーマンス設定]を選択します。以下の表に使用できるフィールドを示します。
    フィールド 説明
    パフォーマンス設定
    ファイルキャッシュサイズ キャッシュのサイズをMB単位で入力します。メモリにファイルをキャッシュすると、ディスクからの読み取り操作数が減るので、パフォーマンスが向上します。デフォルトの1 MBでは、小さく、頻繁に使用されるファイルをキャッシュできます。この設定は、必要に応じて、10MBまで増やすことができます。
    クエリステートメントキャッシュが有効にされました はい]を選択すると、システムはクエリステートメントをキャッシュできます。これにより、同じクエリステートメントが複数回使用される場合、パフォーマンスが向上します。[いいえ]を選択すると、クエリステートメントはキャッシュされません。デフォルトは、[はい]です。クエリステートメントのキャッシュを有効にすると、パフォーマンスが大幅に改善されますが、メモリが少し消費されます。
    検索の最大応答数 WebDAVリソース検索リクエストに応じて返されるリソースの数を入力します。これにより、システムは1つのリクエストによる過度な負荷がかからなくなります。デフォルト値は、1000応答です。

トランザクションで処理可能なファイルエントリ数の制限

1回のトランザクションで変更可能なファイル数またはフォルダ数を制限できます。制限すると、ユーザはシステムパフォーマンスの低下を招く操作を実行できなくなります。デフォルト値は5000です。[検索の最大応答数]の値、および非常に多数のサブフォルダがあるコースについても、デフォルトの制限を超えることができます。教育機関によっては、この値を一時的に[無制限]に設定して、[コンテンツの再確認]の操作を完了するか、大きなコースをアーカイブ、リストア、コピー、または削除することができます。


グローバルスキーマ設定

グローバルスキーマとは、Blackboard Learnデータベースの構造です。このデータベースは文書保存データベースとは別であり、各文書保存への接続と情報を制御します。管理者は[グローバルスキーマ設定]ページから、データベース接続時間や接続プールのサイズについての設定を編集できます。

接続プールの説明については、「JDBC設定の指定」を参照してください。グローバルスキーマには自身の接続プールが必要ですが、個々の文書保存と比べて、非常に少ない接続しか消費しません。

グローバルスキーマ設定の構成

  1. [管理パネル]の[Content Management]で、[詳細設定]を選択します。
  2. [グローバルスキーマ設定]を選択します。以下の表に使用できるフィールドを示します。
    フィールド 説明
    無効接続タイムアウト 無効接続がタイムアウトになってプールから削除されるまでの時間を秒数で入力します。無効接続とは、データベースとコンテンツ管理との間でアクティビティが一切送信されていない接続です。
    有効接続の有効期限 接続は開いたままになっていても、使用できない場合があります。これは「ハングしたJava接続」と呼ばれることがあり、接続は使用できませんが無効接続ではありません。開いているすべての有効接続が自動的に期限切れになると、最終的にハングしている接続が閉じます。自動的に接続が閉じるまでにデータベース接続を開いたままにする分数を入力します。新しい接続は、必要に応じて、最大接続数として設定されている数まで動的に作成されます。
    接続プールの最大サイズ 接続プールに存在できる最大の接続数を入力しますこの値が高すぎると、データベースサーバが消費するリソースが増えるため、パフォーマンスが低下する場合があります。この値が低すぎると、接続が利用可能になるまでリクエストがキューで待機する可能性があるため、リクエストの処理時間が長くなる場合があります。
    接続プールの最小サイズ 接続プールの最小サイズを入力します。グローバルスキーマへの接続数は少ないのが通常であるため、大多数の教育機関にとっては、初期設定である2が適正値となります。

帯域幅設定

帯域幅とは、一定の時間に転送できるデータの量です。たとえば、1秒あたりのバイト数です。各ディレクトリに対して帯域幅を設定することで、システムのパフォーマンスの管理を助けます。

管理者は[帯域幅設定]ページから、帯域幅を設定したりチェックできます。

管理者は[帯域幅制限]ページから、各ディレクトリの帯域幅制限を閲覧したり、帯域幅の値を閲覧できます。

帯域幅設定の構成

  1. [管理パネル]の[Content Management]で、[詳細設定]を選択します。
  2. [帯域幅設定]をクリックします。以下の表に使用できるフィールドを示します。
    フィールド 説明
    帯域幅設定
    帯域幅制限の確認 リストを使用して、各ユーザまたは各セッションで許可される帯域幅の量を制限します。
    帯域幅ディスク容量の適用時間 帯域幅ディスク容量を測定する期間を定義します。たとえば、このフィールドが1時間に設定されていて初期設定帯域幅ディスク容量が100 MBの場合は、1時間の間に一度だけ、100 MBのファイルのダウンロードまたはアップロードが可能です。
  3. [送信]を選択します。

帯域幅制限の設定

  1. [管理パネル]の[Content Management]で、[詳細設定]を選択します。
  2. [帯域幅制限]をクリックします。
  3. ディレクトリ名のメニューで、[編集]を選択します。
  4. このディレクトリで利用可能な帯域幅の量を設定します。
  5. [送信]を選択します。