管理者はコースファイルのコマンドラインツールを使用して、以下の操作を行えます。

  • backup_course_filesコマンドを使用した、1つ以上のコースに対するコースファイルコンテンツのバックアップ
  • update-course-directoryコマンドを使用した、1つ以上のコースに対するデフォルトディレクトリの変更
  • update-course-permissionコマンドを使用した、個別のコースディレクトリのアクセス権の変更
  • update-all-course-hd-permissionコマンドを使用した、/coursesディレクトリのアクセス権の変更
  • MoveCourseContentコマンドを使用した、1つ以上のコースのコースファイルへのコンテンツの移動

1つのコースのコースファイルコンテンツをバックアップ

backup_course_filesコマンドを使用して、管理者は1つのコースのコースファイルを特定のバックアップ用ディレクトリに抽出できます。

教育機関にContent Managementがライセンス付与されている場合は、コースのデフォルトディレクトリが変更されていないときのみ、管理者はこのコマンドを使用できます。管理者は、既存のり離された検索を使用して、削除されたコースに関連するファイルを見つけられます。詳細については、「切り離したコンテンツの管理」を参照してください。

  1. コマンドラインから以下のディレクトリに変更します。ここで、BLACKBOARDBlackboard Learnのインストール場所です :

    UNIXの構文 : cd $BLACKBOARD_HOME/apps/bbcms/bin

    Windowsの構文 : cd C:\%BLACKBOARD_HOME%\apps\bbcms\bin

  2. このディレクトリから、以下のコマンドと操作を入力します。

    backup_course_files.[sh|bat] COURSE_ID BACKUP_DIRECTORY

    UNIXの例:

    backup_course_files.sh Course001 /backups

    Windowsの例:

    backup_course_files.bat Course001 c:\backups


デフォルトディレクトリの変更

update-course-directoryコマンドを使用して、管理者は1つ以上のコースのデフォルトディレクトリを変更できます。

  1. コマンドラインから以下のディレクトリに変更します。ここで、BLACKBOARDBlackboard Learnのインストール場所です :

    UNIXの構文 : cd $BLACKBOARD_HOME/apps/bbcms/bin

    Windowsの構文 : cd C:\%BLACKBOARD_HOME%\apps\bbcms\bin

  2. このディレクトリから、適切な操作を使用して以下のコマンドを入力します。
    • 1つのコースのディレクトリをリセットする :
      update-course-directory.[sh|bat] --c COURSE_ID --p COURSE_DIRECTORY
    • 複数のコースを含むグループのディレクトリをデータソースを使用してリセットする:
      update-course-directory.[sh|bat] --d DATA_SOURCE_BUID --p COURSE_DIRECTORY
    • 複数のコースを含むグループのディレクトリをフィードファイルを使用してリセットする :
      update-course-directory.[sh|bat] --f FEED_FILE_NAME
操作の説明
操作 説明
--c コースのコースIDを指定します。
--d コースのリストを取得するためのデータソースバッチUIDを指定します。
--f 各コースIDとそのターゲットコースディレクトリのリストを含むフィードファイルの名前を指定します。例 :courseId1|/courses/Files
courseId2|/institution/Files
このオプションでは、管理者はフィードファイルに指定するコースのグループに対して操作を実行できます。これは基本的に2段階の手順で行われます。
  • データベースを使用してフィードファイルを作成する
  • フィードファイルに対してコマンドラインを実行する
フィードファイルを使用する利点は、操作を実行したコースの記録を管理者が取得できることです。
--p コンテンツをデフォルトのコースディレクトリ以外の場所に移動するため、ターゲットのコースディレクトリを指定します。

例:

update-course-directory.sh --c Course001 --p /courses/Files
update-course-directory.sh --d DATA_SOURCE_BUID --p /institution/Files
update-course-directory.bat --f c:\feedfile.txt


個別のコースディレクトリのアクセス権を変更する

update-course-permissionコマンドを使用して、管理者は個別のコースディレクトリのアクセス権を変更できます。

  1. コマンドラインから、以下のディレクトリに変更します。ここで、BLACKBOARDBlackboard Learnのインストール場所です :

    UNIXの構文 : cd $BLACKBOARD_HOME/apps/bbcms/bin

    Windowsの構文 : cd C:\%BLACKBOARD_HOME%\apps\bbcms\bin

  2. このディレクトリから、適切な操作を使用して以下のコマンドを入力します。
    • 1つのコースのアクセス権を変更する :
      update-course-permission.[sh|bat] --c COURSEID --r ROLE --p PERMISSIONS --o OPERATION --e RECURSIVEFLAG
    • 複数のコースを含むグループのアクセス権をデータソースを使用して変更する :
      update-course-permission.[sh|bat] --d DATA_SOURCE_BUID --r ROLE --p PERMISSIONS --o OPERATION
    • 複数のコースを含むグループのアクセス権をフィードファイルを使用して変更する:
      update-course-permission.[sh|bat] --f FEED_FILE_NAME
    アクセス権を変更するコマンド
    操作 説明
    --c コースのコースIDを指定します。
    --d コースのリストを取得するためのデータソースバッチUIDを指定します。
    --r --o--p操作で定義したように、アクセス権を変更させるロールの名前を指定します。
    --p --o操作で定義されたように、追加、削除、またはリセットするアクセス権を指定します。有効な値 :
    • R : 読み取り
    • W : 書き込み
    • D : 削除
    • M : 管理

    値を組み合わせて、複数のアクセス権を定義できます。たとえば、ロールの読み取りおよび書き込み権を変更するには、RWを使用します。

    --o 実行する動作を指定します。
    • add :--p操作で定義されたアクセス権を追加します。
    • remove :--p操作で定義されたアクセス権を削除します。
    • reset :--p操作で定義されたアクセス権をリセットします。
    --f 各コースID、ロール、アクセス権、操作、および再帰フラグのリストを含むフィードファイルの名前を指定します。例 :
    courseId1|Instructor|RDM|add|y
    courseId2|Course Builder|RD|reset|n
    フィードファイルオプションによって、管理者は生成するファイル内に対して操作を実行するコースのグループを指定できます。これは基本的に2段階の手順で行われます。
    • データベースを使用してフィードファイルを作成する
    • フィードファイルに対してコマンドラインを実行する

    フィードファイルを使用する利点は、操作を実行したコースの記録を管理者が取得できることです。

    --e 再帰フラグ"y"または"n"

    y:権限が、コースのホームフォルダ、およびそのサブフォルダとファイルで再帰的に変更されます。

    n : 権限が、コースのホームフォルダでのみ変更されます。

    例 :

    update-course-permission.bat --c Test001 --r Instructor --p RWD --o add
    update-course-permission.sh --c Test002 --r 'Course Builder' --p RWDM --o reset
    update-course-permission.bat --c Test003 --r Student --p RW --o remove
    update-course-permission.sh --d DATA_SOURCE_BUID --r Instructor --p RDM --o reset
    update-course-permission.bat --f c:\feedfile.txt


/coursesディレクトリのアクセス権を変更する

update-all-course-hd-permissionコマンドを使用して、管理者は/coursesディレクトリのアクセス権を変更できます。

  1. コマンドラインから以下のディレクトリに変更します。ここで、BLACKBOARDBlackboard Learnのインストール場所です :

    UNIXの構文 : cd $BLACKBOARD_HOME/apps/bbcms/bin

    Windowsの構文 : cd C:\%BLACKBOARD_HOME%\apps\bbcms\bin

  2. このディレクトリから、適切な操作を使用して以下のコマンドを入力します。

    update-all-course-hd-permission.[sh|bat] --r ROLE --p PERMISSIONS --o OPERATION

    /coursesディレクトリのアクセス権を変更するコマンド
    操作 説明
    --r --o--p操作で定義したように、アクセス権を変更させるロールの名前を指定します。
    --p --o操作で定義されたように、追加、削除、またはリセットするアクセス権を指定します。有効な値 :
    • R : 読み取り
    • W : 書き込み
    • D : 削除
    • M : 管理

    値を組み合わせて、複数のアクセス権を定義できます。たとえば、ロールの読み取りおよび書き込み権を変更するには、RWを使用します。

    --o 実行する動作を指定します。
    • add :--p操作で定義されたアクセス権を追加します。
    • remove :--p操作で定義されたアクセス権を削除します。
    • reset :--p操作で定義されたアクセス権をリセットします。
    --e

    再帰フラグ"y"または"n"

    y:権限が、コースのホームフォルダ、およびそのサブフォルダとファイルで再帰的に変更されます。

    n : 権限が、コースのホームフォルダでのみ変更されます。

    例 :

    update-all-course-hd-permission.bat --r Instructor --p RWD --e n --o add
    update-all-course-hd-permission.sh --r 'Course Builder' --p RWDM --e y --o reset
    update-all-course-hd-permission.bat --r Student --p RW --e y --o remove


1つ以上のコースからのコンテンツの移動

9.1リリースより前のBlackboard Learnからアップグレードする場合、管理者は既存のコースコンテンツをコースファイルディレクトリに移動して、その機能を利用することができます。MoveCourseContentコマンドを使用して、管理者はコースコンテンツをコースファイルに一括移動できます。コースファイルに移動されたすべてのコンテンツは、/courses/CourseIDディレクトリのサブフォルダに保存されます。このサブフォルダには、Course_ ID_ImportedContent_DATETIMESTAMPを参照します。

Content Managementがライセンス付与されている場合、管理者はコンテンツが移動されるコンテンツ管理内の1つの宛先フォルダを定義できます。このサブフォルダには、Course_ID_ImportedContent_DATETIMESTAMPを参照します。

  1. コマンドラインから、以下のディレクトリに変更します。ここで、BLACKBOARDBlackboard Learnのインストール場所です :

    UNIXの構文 : cd $BLACKBOARD_HOME/apps/bbcms/bin

    Windowsの構文 : cd C:\%BLACKBOARD_HOME%\apps\bbcms\bin

  2. このディレクトリから、適切な操作を使用して以下のコマンドを入力します。
    • 1つのコースのファイルを移動する:
      MoveCourseContent.[sh|bat] --c COURSE_ID [--p COURSE_DIRECTORY]
    • 複数のコースを含むグループのファイルをバッチを使用して移動する :
      MoveCourseContent.[sh|bat] --b BATCH_UID [--p Course Builder]
    • 複数のコースを含むグループのファイルをデータソースを使用して移動する :
      MoveCourseContent.[sh|bat] --d DATA_SOURCE_BUID [--p Course Builder]
    • 複数のコースを含むグループのファイルをフィードファイルを使用して移動する :
      MoveCourseContent.[sh|bat] --f FEED_FILE_NAME [--p Course Builder]
コンテンツの移動コマンド
操作 説明
--c コースのコースIDを指定します。
--b コースのリストを取得するためのバッチUIDを指定します。
--d コースのリストを取得するためのデータソースバッチUIDを指定します。
--f

各コースIDまたはバッチUIDとそのターゲットコースディレクトリのリストを含むフィードファイルの名前を指定します。フィードファイルでは区切り文字は使用しません。ヘッダーを指定する代わりに、course_idまたはbatch_uidに使用する列を示します。例 :

batch_uid
crs_batch-UID

または

course_id
crs_course-ID

または

***FileHeader
course_id
crs_course-ID
***FileFooter


フィードファイルオプションによって、管理者は生成するファイル内に対して操作を実行するコースのグループを指定できます。これは基本的に2段階の手順で行われます。

  • データベースを使用してフィードファイルを作成する
  • フィードファイルに対してコマンドラインを実行する

フィードファイルを使用する利点は、操作を実行したコースの記録を管理者が取得できることです。

--p コンテンツをデフォルトのコースディレクトリ以外の場所に移動するため、ターゲットディレクトリを指定します。

例 :

MoveCourseContent.sh --c Course001
MoveCourseContent.sh --c Course002 --p /institution/Course002<
MoveCourseContent.bat --b BATCH_UID
MoveCourseContent.bat --d DATA_SOURCE_BUID
MoveCourseContent.bat --f c:\feedfile.txt --p c:\institution\All